画像のようなメダカの卵についた糸のようなものを付着糸や纏絡糸(てんらくし)と言います。
この纏絡糸のお陰でメスのメダカは水草などの産卵床や水草、藻などに間隔を空けながら、糸を絡みつけながら、上手く産みつけていくことが出来ます。
自然界において付着糸・纏絡糸は川の流れに流されることのないように安全な場所に卵を産み付けるために必要不可欠なものです。
野生下、自然界であれば、卵を産み付けるために必要不可欠ともいえる纏絡糸ですが、飼育下においては少し違ってきます。
メダカの屋外飼育において、濾過槽やエアレーションなども使われないことが多いです。
これは卵の管理おいても同様です。
飼育下においては水が澱(よど)みやすく、纏絡糸によって卵の通水性が悪くなることがあります。
通水性が悪いと水中の常在菌である水カビなどが卵に発生しやすくなります。
関連する記事としてこちらも合わせてご覧ください。
他にも例えば、加温飼育などで直接腹から卵を取ると付着糸によって必ず卵が塊になります。
塊のままでは1つでも卵がカビた場合、残り全ての卵がカビに汚染される可能性があります。
この時に纏絡糸(てんらくし)・付着糸を取ることで卵が個々に分かれてくれます。
卵をひとつひとつに分けてあげることで孵化率が最大限まで向上します。
纏絡糸を取るのは非常に簡単です。
まずは卵をガーゼの上に乗せ、後は指の腹で優しく転がしていきます。
徐々に纏絡糸(てんらくし)が取れていきます。
この時、卵が潰れてしまわないかと心配になると思いますが、基本的には問題ありません。
発眼卵になる前の有精卵(受精卵)であれば非常に硬く潰れることはありません。
※Youtubeにて実際に付着糸を取る様子を公開しているのでそちらも合わせてご覧ください。
Youtubeにて「媛めだか 卵の洗い方」で検索
この時、潰れる卵と潰れない卵があります。
基本的には有精卵はつぶれず、無精卵はつぶれます。
ただ、一部例外があります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
メチレンブルーを使う理由は、別記事
でもご紹介した塩素と同様の理由になります。
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腹から直接卵を採る場合にメスが産卵し卵を腹に抱えている時などで仮に受精卵だったとしても産卵後、雄が精子を振りかけた後、卵が硬くなるまでにおよそ30分以上がかかります。
産卵直後に卵をとろうとすると、まだ卵が軟らかいので、潰れてしまうことがあります。
容器の丸洗いなどでアミで濾しとった卵などは時間が経過している可能性も高く軟らかくなっている場合も多いです。
ご注意ください。
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詳しくはyotuubeにて「媛めだか」で検索の上、チャンネル登録もよろしくお願いいたします。