水草・水辺の植物の葉焼け対策と遮光対策は必要か?|メダカのビオトープ

水草・水辺の植物の葉焼け対策と遮光対策は必要か?|メダカのビオトープ

水辺の植物は葉焼けするのか?水辺の植物に遮光対策は必要なのか。この記事では水草と太陽光の関係についてご紹介しています。

真夏のビオトープにおける遮光対策や水辺の植物の葉焼け対策について

水辺の植物と直射日光


基本的に水辺の植物というものは、その名の通り水辺に生息しています

山の中や熱帯雨林などとは違い、野生下においても直射日光が当たる場所に生息していることが多いのがビオトープなどでも使われる水草の水上葉なども含めた水辺の植物です。

観葉植物など陰性の植物においては葉焼けなども考慮し遮光対策が必要となる場合もありますが、ビオトープ等で使われる水辺の植物においては遮光対策など必要ありません。

 

必要な遮光対策と不必要な遮光対策

前述した通り、基本的に遮光対策は必要ありません。
その上で、高水温対策としての遮光対策は有効となる場合があります。
詳しくはビオトープの水草が上手く育たない時に注意したい水温についてこちら記事をご覧ください。

 

深い容器の遮光対策

例えば、こちらのような比較的小さな容器であれば、スダレがおすすめです。
くるっと囲ってあげるだけでも十分な水温対策となります。

水面部分は水草が覆って日陰を作ってくれているので、必要に応じて側面を囲ってあげるとより水温上昇を抑えることが出来ます。

 

トロ舟などの浅い容器の遮光対策


プラ箱、トロ舟のような浅い容器の場合だと側面からの太陽光が当たる面積が少ないため先程ご紹介した側面の遮光対策よりも水面の遮光対策が大切になってきます。

 

景観を損なわない水面の遮光対策

このような場合には浮草もおすすめです。

景観が損なわれることなく浮草が天然のスダレ、遮光対策としての役割を果たしてくれます。

 

天気が良い日の日中。
浮草があるのと、ないのでは水温が大きく変わってきます。

 

浮草の注意点(酸素問題)


浮草によって空気に触れる面積が減ると酸素が水中に溶け込みづらくなります。
基本的には浮草が水面を覆っていると水中の溶存酸素量が不足しやすくなります。
ただ、実際には少々複雑です。

 

水温が上がると水中に溶け込むことが出来る酸素の量が減ります。
逆言えば浮草によって水温を低く保つことが出来れば酸欠になりづらくなるとも言えます。
水面の面積がいくら広くても、高水温になってしまっては本末転倒です。
浮草による過度な過昇温の予防も大切になってきます。

 

 

浮草の使用によって景観を損なわないように程よく遮光対策することで、ビオトープの魅力を保ちつつメダカ飼育も同時に楽しむことができます。おおむね浮草が占める面積が水面の半分から3分の2くらいまでであれば、問題ないことが大半です。

※各記事は動画でより分かりやすく、より詳しくご覧いただけます。