基本的に水辺の植物というものは、その名の通り水辺に生息しています。
観葉植物など陰性の植物においては葉焼けなども考慮し遮光対策が必要となる場合もありますが、ビオトープ等で使われる水辺の植物においては遮光対策など必要ありません。
前述した通り、基本的に遮光対策は必要ありません。
その上で、高水温対策としての遮光対策は有効となる場合があります。
詳しくはビオトープの水草が上手く育たない時に注意したい水温についてこちら記事をご覧ください。
例えば、こちらのような比較的小さな容器であれば、スダレがおすすめです。
くるっと囲ってあげるだけでも十分な水温対策となります。
水面部分は水草が覆って日陰を作ってくれているので、必要に応じて側面を囲ってあげるとより水温上昇を抑えることが出来ます。
プラ箱、トロ舟のような浅い容器の場合だと側面からの太陽光が当たる面積が少ないため先程ご紹介した側面の遮光対策よりも水面の遮光対策が大切になってきます。
このような場合には浮草もおすすめです。
天気が良い日の日中。
浮草があるのと、ないのでは水温が大きく変わってきます。
浮草によって空気に触れる面積が減ると酸素が水中に溶け込みづらくなります。
基本的には浮草が水面を覆っていると水中の溶存酸素量が不足しやすくなります。
ただ、実際には少々複雑です。
水温が上がると水中に溶け込むことが出来る酸素の量が減ります。
逆言えば浮草によって水温を低く保つことが出来れば酸欠になりづらくなるとも言えます。
水面の面積がいくら広くても、高水温になってしまっては本末転倒です。
浮草による過度な過昇温の予防も大切になってきます。
浮草の使用によって景観を損なわないように程よく遮光対策することで、ビオトープの魅力を保ちつつメダカ飼育も同時に楽しむことができます。おおむね浮草が占める面積が水面の半分から3分の2くらいまでであれば、問題ないことが大半です。