メダカの病気の見分け方|横見で確認することの大切さ

メダカの病気の見分け方|横見で確認することの大切さ

メダカを飼われている方の多くは上見飼育と呼ばれる上から見る器・容器(水槽)で飼育している方が大半です。これだと病気の発見が遅くなってしまいます。

メダカの病気を見分ける上で大切なこと5選

①餌食いの確認

メダカに限らず魚は人間同様に調子を崩すと食欲が落ちてきます。

昨日まで餌をバクバクと食べていたメダカたちが突然餌を食べなくなった時などには注意が必要です。
こういった場合、急な水温や水質変化によってメダカたちがストレスを受けて入れる可能性が高いです。
食べないのに無理に餌を与え残餌によって更なる水質悪化を招いてしまわないように注意しましょう。
天候・気候によるものであれば、翌日以降にまた餌食いが戻ってくることも多いので数日様子を見て、餌食いが戻らないようであれば病気が発症している可能性もあるため横見での確認が必要です。

 

②メダカの動き様子の確認

日々さかな達を観察していると些細な変化にも気付くことが出来るようになります。
身近な家族などが風邪を引いていると少しの変化で体調が悪いことに気づくと思います。
メダカたちを日々よく観察していると、明らかにいつもと様子が違うことに気付くことが出来るようになります。
こういった時、必ずと言っていいほど水中の飼育環境が変化しています。

季節の変わり目でもないのに、突然メダカたちの様子が変わった時、高い確率で水質悪化を招いている可能性があります。
換水はもちろんのこと、横見ケース等での病気の確認も忘れずに!

 

③天候による水質変化に注意

メダカの屋外飼育において気候・天候による水の変化はいつも突然です。

人が急な寒波の日に風邪を引くように、メダカたちも急な水温変化や水質変化によって病気が発症します。

例えば、寒い日(低水温)に底の方で縮こまることは通常です。ただメダカたちにとって適温にも関わらず底の方で縮こまっているような状態だと水質悪化や水温変化によってメダカたちが調子を崩しストレスを感じているといえます。非常に病気にかかりやすい状態のため注意が必要です。

季節の変わり目の場合は水質や水温変化をいかに緩やかにしてあげるかが大切になってきます。
また季節の変わり目でない場合も、真夏の猛暑、梅雨時期の雨、メダカの屋外飼育は日々水が変化しています。

悪天候や異常気象の翌日以降には病気の有無のチェックも大切になってきます。

 

④季節の変わり目の水温変化

季節の変わり目は気温の変化が非常に不安定な状態です。


秋から冬、冬から春など、季節の変わり目は三寒四温などを繰り返しながら季節が変化していきます。
人同様に季節の変わり目はメダカたちも調子を崩しやすい季節です。
特にメダカの屋外飼育においては病気が出やすい時期のため注意が必要です。

 

⑤一番大切な横見での確認

ここまでご紹介してきた上記、いずれの場合も病気になる可能性が高いです。

メダカの屋外飼育においてメダカたちは
必ず100%と言っていいほどに病気に感染しています。

生まれてから死ぬまで風邪を引かない人がいないように、メダカも必ず病気に感染します。

ただ、元々、日本の四季に順応してきたメダカたちは水温変化にも非常に強い魚です。
また病気に感染しても人の風邪が自然治癒し治るように、メダカたちも気づかないうちに治っていることも多いです。
とはいえ、病気が過度に悪化していくと死んでしまいます。死んだメダカの腐敗によって更に水質が悪化し、1匹のメダカたちが残っているメダカたちを連れて行ってしまうというケースも少なくありません。

油断大敵

どんなに強く強健な人でも、「たかが風邪だ!」と軽視し油断していると病状が悪化し肺炎などを拗らせ命の危機にさらされてしまうことだってあります。
メダカも同様です。

メダカの病気は必ずしも感染するとは限りませんが、1匹でも病気になるということは、その飼育環境自体が病気になりやすい環境といえます。
病気の種類にもよりますが、おおむねその容器のメダカの過半数は病気に感染していると思って差支えありません。
それらを放置していると病気の種類によっては大半が死に至ります。
逆に言えば、早期に治療すれば、ほとんどのメダカたちを治療し治すことができます。
この早期発見に一番大切なのが横見での確認といえます。

 

具体的な病気の例

下記の画像は分かりやすく見ていただくために極端に病気が進行した状態です。
正直、ここまで病状が進んでしまうと治療困難といえます。

卵巣・精巣が肥大化し、雄から雌への性転換をおこす突然変異体メダカをhotei(布袋)や過抱卵(卵詰まり)

痩せ細り病と呼ばれるもの。発症したメダカの腎臓組織において寄生虫や抗酸菌(Mycobacterium科)と呼ばれる細菌の感染される。
※ただ、注意したいのは大半の病気において重症化し餌食いが落ちてくると時間の経過とともに痩せてくることも考慮し判断したいところ。

尾ぐされ病や近年のヒレの伸びすぎによる成長過程においてのヒレの癒着など

腫瘍または上皮内の線虫類の寄生によるものと思われる

 



エロモナス菌によると思われるもの(主に松かさ病、立鱗病、腹水病などと呼ばれるもの)

 

他にも、一眼レフカメラなどで撮影しないと、写真ではわかりづらい、コショウ病(ウーディニウム)などもあります。

これらの状態に至る前の段階があります。

例えば

・うっすらと体が膨れてきている。
・少しヒレを畳んでいる
・ヒレ先が僅かに溶けている。
・よく見るとコショウを振りかけたような点々がある。
・ヒレや体表の一部が赤く充血している。
・えらが開いている。
・体色がくすんでいる。

もっと言えば、慣れてくるとこれらの明らかな症状が見受けられなくとも、病気になりかけているというのが分かるようになります。
日々の観察、横見でも沢山のメダカ達の姿を日々見続けることで、メダカの様子、雰囲気だけでも面白いほどに状態変化が分かるようになります。

 

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