メダカの雨対策や溢れ対策に梅雨時期の注意点について。
求愛行動の後にオスに抱きかかえられたメスは産卵を始めます。
この時にオスは臀鰭の筋、軟条にあるトゲでメスの産卵を促します。
この刺激がないとメスは産卵できません。
卵が産みださせると、オスはそれに合わせるように精子を振りかけます。
オスが尻ビレのトゲでメスに産卵を促し、メスは尾を交差させ頭を下げ体をねじりながら背一杯の力をこめて卵を産みだします。
オスの尻ビレには泳ぐためだけでなくメスの産卵を促したり、精子が卵にしっかりと届けられるように抱きかかえるという役割があります。
卵には卵門と呼ばれる精子の入り口があります。
産卵後、約6分間ほど開いていると言われています。
この精子の入り口卵門が開いている間にオスはしっかりと精子を送り届ける必要があります。
リアルロングフィンのようなヒレの長い個体については受精率が悪く無精卵が多くなるのも、このヒレを使ったメスを抱くという行為が上手くできづらいためだと考えられます。
こういった品種の場合、鰭が伸び切っていない若魚の方が繁殖させやすいです。
他にもヒレを切るという方法もありはしますが、傷口からの細菌感染など病気の発症につながるリスクもあるため、これらは賢いやり方とは言えません。
ヒカリ体形のようなDa遺伝子を持っているメダカは腹側の遺伝子が背中側にきているため背鰭が尻ビレと同じ形になっています。
反転したような状態でそれによって尾びれもひし形になります。
このタイプのメダカも無精卵が多い傾向にあります。
これもヒレが通常と少し違うためメスを抱きづらい、精子がしっかりと卵に振りかけられづらいためだと考えられます。