観賞魚の世界には盆栽飼育という言葉があります。
通常多くの観賞魚は水槽のサイズ、容器の大きさに合わせるように成長していきます。
メダカの場合はメダカ自体が小さな小魚のため大型魚のように容器の奥行きがメダカよりも小さいといったことはまずありません。
ただ、過密飼育をしているとメダカたちの成長は抑制されます。
もっといえば、強い個体と弱い個体、または生まれた日の違いによって成長差が生まれます。
この場合は、大きく成長した個体とまだ小さい個体を選別し、別々の容器に分けてあげることでそれぞれの成長が促進されます。
沢山の卵を採卵し、沢山の針子が孵化し、その子たちが育った時、どこかのタイミングで成長が止まったように感じた経験はないでしょうか?
成長が止まった時、それが、その容器での現状の飼い方での個体数の限界と言えます。
そのまま飼育していても成長は望めません。
この時、暖かい季節であれば大きな容器にしてあげると今度は一気に成長が加速します。
1ペアのメダカたちが僅か1~2か月で数百という卵を産みます。
それらが孵化し、数百という稚魚たちが成長していきます。
ここで現実的な問題に直面します。
これらの稚魚たちを育てるだけのスペースを急遽用意する必要が出てきます。
とはいえ、ご自宅のスペースには限りがあり容器が置ける数にも限界がある方が大半だと思います。
そういった時に過密飼育、盆栽飼育をすることによって少しゆっくりと成長してもらうことができます。
メダカたちには少し申し訳ないですが、こうして成長をコントロールすることも可能です。
基本的には増やし過ぎには注意し、ご自宅のお庭のスペース、お世話にかかる時間なども踏まえ計画的に採卵していきましょう。