メダカの冬越し準備での餌切りのタイミング|水質悪化と消化不良

メダカの冬越し準備での餌切りのタイミング|水質悪化と消化不良

冬はメダカたちの冬眠シーズン。活性や代謝も止まりほとんど動かなくなります。餌を食べなくなったら餌を切り春まで不必要に餌を与えないようにしましょう。

メダカの餌を切るタイミングと切る上で大切なこと

冬になるとメダカたちは餌を食べなくなる?
餌を切るタイミングで一番大切なことって何?
メダカの屋外飼育において大切な餌を切るタイミング

冬に餌を切る理由

消化器系などの働きの低下に伴う消化不良の問題
不必要な水質悪化を抑えるため

 

メダカの消化不良について

メダカは胃がない魚=無胃魚です。

無胃魚は有胃魚に比べて、比較的小さな餌を主食としています。
肉食魚のように消化に必要な器官なども少なく食道から直接腸につながっています。

 

同じ無胃魚として有名なところでいうとサンマも無胃魚です。

 

サンマは餌を食べた後30分もすれば消化、排出されてしまいます。

 


そのため調理の際にもサンマは内臓を取る必要もなく、内臓事まるごと焼いて食べられるという方も多いと思います。

 

メダカもサンマと同じ無胃魚

日中の暖かい時間帯で

ある程度水温もある時間帯に与える餌であれば、そうそう消化不良になるということはない。

メダカたちが水面付近に上がってきて餌をねだる素振りをする場合、水温は低いといってもおおむね10℃前半から15℃近い水温であることが多い。このくらいの水温であれば、まだ緩やかながら代謝も止まることなく、そもそもメダカたちが餌をねだり食べるような環境下においては問題なく消化吸収されると思ってもよい。

 

遅すぎる餌切りによる水質の悪化

餌を与えるということは、その餌をメダカたちが食べるにしろ食べないにしろ水質は徐々に悪化していきます。
排泄物だけでなく、食べ残しが多くなってくると餌は次第に沈殿し容器の底の方で腐敗していきます。
メダカたちが餌を食べてくれないのにも関わらず継続的に餌を与え続けるのはリスクでしかありません。

 

餌を切るタイミング

餌を切るタイミングが分からないという方へ

もっとも簡単なタイミングをご紹介します。
メダカたちが動いている(活動)間はエネルギー消費しています。と同時にエネルギーを必要としています。

メダカたちが水面付近を泳いでいたり、餌を与えると水面付近に上がってきて食べている


この場合はまだ切らなくて問題ありません。

 

逆に言えば

メダカ達が底の方で暖をとるように縮こまってくると餌を与えても、上がって来ず餌を食べなくなってきます。


餌を食べないのに餌を与えると残り餌は腐敗し、水質が悪化しメダカ達にとって水質面が良くない環境になってしまいます。
仮に餌が残ってしまった場合は残り餌は除去してあげてください。(餌切りのタイミングともいえます)

 

餌を食べなくなるタイミングは色々

容器の置き場所、色、種類によって水温などの飼育環境が大きく変わってきます。
それらも含め餌を食べなくなるタイミングは色々です。
それ以外にも比較的小さな幼魚や成魚に近いサイズになってきた若魚と完全に成魚になった状態とでも全く変わってきます。

 

若魚のように若いメダカたちは活動も活発でガツガツとしており餌をよく欲します。
逆にXXLサイズの成魚になってくると非常にゆったりと泳ぎ、サイズとは裏腹に人間同様、老化と共に食も細くなっていきます。

 

魚は水温や環境に応じて呼吸数、代謝、また魚の月齢などそれらに伴うエネルギー消費が冬に向けて最小限に抑えられていきます。
若魚たちが餌を食べているからといって他の容器の成魚や老魚たちも同じように餌を食べてくれるとは限りません。

 

一番大切なのは水質を悪化させないことです。

 

越冬中、餌を食べていないと心配になると思います。
餌を食べなくなり餌を切ったはずのメダカ達につい出来心的に餌を与えてしまい、水質が悪化する。
仮に餌を食べたとしてもそれこそ消化不良の原因になります。
これが一番ダメなパターンです。

 

まとめ

地域によって、また季節、その年年の気候、天候によって変わってくるメダカの屋外飼育。

 

これが何よりメダカ飼育の醍醐味で楽しい部分だと思います。

 

気候で変わる飼育場所ということもあり飼育方法の具体例というよりは水に対する考え方や天気によって変わる考え方の部分。
この部分を大切にして欲しいと思い日々動画配信しています。

 

ものすごく寒い冬もあれば、とても暖かい暖冬の冬もあります。
その年その年で切るタイミングというのは違います。
これはメダカの屋外飼育全ての事柄においていえることです。
言葉として覚えるのではなく、もっと根本的な部分=考え方の部分をしっかりと身に着けていけば、どんな飼育環境にも順応して臨機応変な対応が出来るようになります。

 

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※各記事は動画でより分かりやすく、より詳しくご覧いただけます。