メダカの飼い方 1月から12月までの飼育の流れ

メダカの飼い方 1月から12月までの飼育の流れ

はじめてのメダカの飼い方・育て方。1月から12月までの1年を通したメダカ飼育の流れについて。

はじめてのメダカ飼育 季節で巡る一連の流れ

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3月(メダカシーズンの到来)


メダカシーズンのスタートともいえる3月。
全国的にも温かくなり気温も10℃を超える日が増えてきます。
冬季、越冬中だったメダカ達も活性が上がってきて活動も再開されます。

 

日照時間も増え、日差しも徐々に強くなり2月と同じ気温だとしても水温は上がりやすくなります。
そろそろ、メダカを起こしていく季節です。

 

三寒四温を繰り返しながら、徐々に暖かくなっていきます。
最低気温、最高気温がある程度安定してきたら少しずつ、1日1回程度から餌やりを始めたり、また、部分換水なども含めメダカを起こしていきましょう。

 

4月(春のおとずれ)

本格的な春の到来!

4月初旬はまだ少し肌寒い季節ではありますが、最低気温、最高気温共に上がってきて本来のメダカ達の姿が戻ってくる季節です。
温暖な気候・地域では全国的に産卵が始まる季節でもあります。

冬季期間中、メダカたちは活性や、代謝も止まったような状態で餌などもあまり必要としていませんでした。
これからは産卵に向けて本格的に体力を回復させる季節でもあります。
1日2~3回と食べ残しがないよう少ない量を回数多めに与えながら体力を付けてあげてください。

 

5月(産卵の季節)


温暖な地域はもちろんのこと、比較的寒い地域においても全国的に産卵が始まる季節です。

4月の間は急に寒くなる日があり(三寒四温)、産卵によって卵が取れても、水温が足らず孵化しなかったり、孵化しても、ふ化直後の針子が耐えられないほどの寒暖差になることがあります。

 

ただ、5月に入ると一気に気候が安定してきます。
最低気温、最高気温共に産卵を目的としたメダカたちにとって最高の季節の始まりです。

 

交配させたい親を選び、ペア組させたり、新しい品種を購入するのにもおすすめの季節です。
是非、繁殖・産卵にもチャレンジされてみてください。

 

6月(梅雨の季節)


メダカたちにとっても私たち人にとっても嫌な季節が始まります。

そう梅雨の季節です。

 

天気の悪い日も多く、また雨なども伴い、水温の低下、水質変化など起こりやすい季節です。
雨が降ったり、急に晴れてきたりと、雨の日と晴れの日が繰り返すため気温差・水温差が激しい季節でもあります。

 

上記のような理由によって水の状態が悪くなると、水温の低下も伴いメダカも調子を崩しやすく健康状態が悪くなりやすい時期です。
※病気の発症にも注意が必要な季節。

 

また、連日雨により産卵が止まってしまうことも多くなってきます。
親メダカの管理としては水の状態を見つつ健康状態もチェックしつつと、観察が大切になってくる季節です。

 

また6月は4月、5月生まれの稚魚がたちが多い季節でもあるため、針子や稚魚も親個体同様にしっかりと観察することが大切です。
雨などによって流されないように注意が必要です。

場合によっては雨が入らないように軒下に移動させたり雨の日だけ蓋などしながら対策されてみてください。

 

7月(成長の夏)


梅雨明けの季節です。

梅雨が明けると共に一気に日差しも強くなり気温・水温も上昇していきます。
梅雨の間、産卵が止まっていたメダカたちの産卵が再開する季節でもあります。

 

この時期になると水温上昇とともに4~5月生まれの稚魚たちが一気に若魚成魚へと育っていきます。

また、梅雨明けのこの時期、日差しに要注意です。
今までとは比べ物にならないほど強い太陽光は驚くほどに水温を上昇させます。

 

梅雨が明ける前日までにはスダレや遮光ネットなどを用意しつつ、いつでも遮光対策できるような準備が必要になります。

 

8月(猛暑の季節)


一年でもっとも暑い季節です。
遮光対策などをしていないと小さな容器では日が差してくると僅か数分、数十分で水温が40℃近くまで上昇します。
メダカは一時的であれば40℃近い水温にも耐えてくれます。
ただ、一度上がった水温はそう簡単には下がりません。またメダカたちや水質面にもダメージがあります。

日中は出来るだけ水温が上がらないような工夫が大切です。

 

この時期は水温が高すぎることや水質悪化なども重なることにより産卵が止まってしまいやすい季節でもあります
※遮光対策で涼しく保つことが出来ればこの時期でも止まることなく産卵してくれます。

 

 

高水温のため、またメダカの活性や代謝も高いため、水の劣化も早い季節です。
積極的な水換えで驚くほどの成長を見せてくれる季節でもあります。
いつも以上に積極的に水換えしてあげてください。

 

9月(最後の採卵)


残暑が厳しい季節です。

徐々に涼しくなってきたからといって遮光対策などで油断していると、水温が上がり過ぎてメダカ達が煮えてしまいます。
夏同様に日ざしに注意した管理が必要です。

 

産卵に関して言うと、越冬のことも考えるとラストチャンスと言える季節でもあります。

この時期の子供であれば冬までにある程度の大きさにまで育ってくれるため屋外での越冬も十分可能です。

 

また、台風が日本に接近しやすい季節でもあります。
台風の規模などにもよりますが場合によっては室内に入れたり雨対策が必要です。
メダカ容器だけでなく普段使っている産卵床や網、選別用のプラケース、バケツなど色々と飛ばされてしまわないようにご注意ください。
台風の場合は蓋などしていても飛ばされていくことがあるため注意が必要です。

 

10月(季節の変わり目)


日照時間が減ってきます。

 

気温自体はまだまだ暖かく、5月の気温とさほど変わらない季節です。
ただ水温は違ってきます。
日照時間が増えいく5月と日照時間が減っていく10月では太陽光による水温の上昇という面で大きく異なります。

ほかにも日照時間が減ってくることにより、産卵などが止まってくる個体が増えてきます。

 

中にはまだまだ産卵してくれる子もいますが、産卵したとしても冬に向けて水温が下がっていく季節のため生れてくる稚魚のことも考えると本来は採卵を控えたい季節でもあります。
※観賞魚用ヒーターなどで室内管理を予定されている方であれば引き続き採卵をお楽しみください。

 

11月(冬に向けた準備)


メダカの様子が少しずつ変わってきます。
メダカの活性も下がってきて、徐々に代謝も下がっていきます。
餌を食べてくれる間は餌を与えて冬に向けた体力をつけてもらいつつも、餌食いが落ちてくる頃には残り餌などででないように少しずつ餌の量を減らし水質が悪化しないように注意しましょう。

 

また春からずっと同じ容器で飼っていると数か月間の汚れが底の方に汚泥となり蓄積されています。
完全な冬を迎える前に一度リセットなどしつつ越冬に向けて水の状態を整えていきたい季節でもあります。

 

12月(冬のはじまり)


いよいよ本格的な冬が到来してくる季節です。
初旬の頃はまだ比較的温かいですが、寒波は突然訪れます。
冬の第一寒波を乗り切ることが出来れば越冬の第一関門はクリアしたといえます。

 

急な冷え込みに対する一番の対策は水量です。
容器が大きく、水量が多ければ多いほど水温変化、水質変化も少ないです。
越冬に向けて出来る限り大きな容器で越冬させてあげるとより安心です。

 

メダカたちが完全な越冬態勢に入ったら、春までの間しばしメダカたちとはお別れです。

 

1月(本格的な冬)


寒さが良い意味で安定してくる季節です。
この時期になると、よほど暖冬の冬でなければ餌は与える必要はありません。
与えても水温が低いため、メダカたちは活動が停止したような状態のため食べてくれないことが多い季節です。

 

無理に与えると水質悪化や消化不良へとつながります。
12月の間にしっかりとした越冬対策ができていれば基本的には何もすることがない季節です。

 

ただ、風などが強く、水の蒸発が早い季節です。
蓋などをしていれば、蒸発はある程度防げますが何もしていないと思いもよらないほど水が減っていることがあります。
水が減っているところに急な寒波が押し寄せ水中に雪が降り注いだり、水面が凍ってしまったりしやすい季節です。
水が蒸発している場合は足し水を忘れないようにご注意ください。

 

2月(三寒四温)

もっとも寒い季節であり、また温かくなってくる季節でもあります。
寒さと温かさが交互に来る三寒四温を繰り返しながら徐々に暖かくなっていきます。
その分、気温差が激しくなりやすい季節でもあります。

 

1月同様に三寒四温や寒暖差に注意しながら
メダカも人も春を心待ちにする季節です。

 

最後に
 

いかがだったでしょうか?
12ヶ月を通したメダカの屋外飼育でのメダカ飼育の流れ
ざっくりとした流れは掴んでいただけたと思います。
その上でもっと細かな部分に関しては一つ一つYOUTUBEにて動画でご紹介しています。
「媛めだか」chにてアクアリウムの魅力、メダカ飼育の魅力を広げていってください★
それではまた(^^)/

※各記事は動画でより分かりやすく、より詳しくご覧いただけます。