野生下では1匹1匹のテリトリーを確保できる広さがあるため、喧嘩は少ないです。
飼育下ではそういった広さもないため、どうしても喧嘩が起こりやすい環境です。
針子の頃から幼魚、若魚、成魚とずっと飼育していると仲良く群れで泳いでいるように見えますが、実際にはいじめられっ子が淘汰され愛称の良い個体同士が生き残っただけとも言えます。
メダカには相性というものがあります。
相手の色味を見て判断していたり、同系統の個体に惹かれたり、ヒレの長い♂に惹かれたりと、メダカは相手の顔を覚えています。
普段見慣れた相手に愛着が湧き惹かれやすい傾向があったりもします。
品種:ラパス
品種改良をしていると他品種同士で、ペア組することも多く、そういった時には互いが拒絶反応を示すこともあります。
この辺りの話は「メダカの相性」といった動画にて詳しく解説しています。
メダカ飼育の醍醐味ともいえるものの一つに産卵・繁殖があります。
多くの場合、余計なものを入れると卵を取りづらい、採卵しずらいため容器の中には産卵床のみといった場合も多いです。
例えば、2ペアで飼育していた場合で1匹いないなと思った時は産卵床を除けて探してみてください。
喧嘩がある場合、おそらく産卵床付近に隠れているはずです。
特定の個体が特定の個体に追い回された結果、容器の中で隠れる場所が産卵床しかなかった場合は産卵床に隠れます。
隠れる場所がないと追い回され続け、ストレスなどで餌も食べられなくなったり、追い回される時にヒレなどが傷みボロボロになっていきます。
結果的にストレスなども伴い細菌感染による病気なども発症します。
最悪の場合、追い回され隠れ家がない場合、逃げようと容器の外に飛び出すこともあります。
メダカは本来、飛ぶということはあまりしません。ただ、他の魚に追い回され行き場を失ったときは別です。
およそ15㎝ほどはジャンプします。
過密飼育をしていると周りがメダカだらけのため、なわばり・テリトリーどころではなくなり喧嘩もなくなります。
このことを利用し、観賞魚、特に熱帯魚などでは過密飼育で喧嘩を予防するといったことがあります。
メダカの屋外飼育は気候変動による水質悪化が顕著なため出来る限り簡易的で日々の水換えなどがしやすい状態で飼われることが多いです。
そのため、ベアタンクでの飼育が多くなってきます。
こうした事情があるため、水草なども入れたくない方も多いです。
産卵・採卵のシーズンであれば、産卵床を入れてあります。これがちょうど良い隠れ家にもなります。
ただ、採卵シーズンが終わると産卵床を除けてしまうため、メダカたちは隠れる場所がなくなります。
メダカたちの喧嘩が始まった際の逃げ場、隠れ家として、採卵しなくても産卵床など入れておくと隠れ家がわりになり、いじめられっ子の特定も容易になります。
隠れ家があったとしても、そのまま飼育することは難しいです。
ずっと隠れていては餌も食べられません。ストレスなども重なり次第に痩せてきます。
もしも、いつも産卵床の周りに隠れている子がいる場合は隠れている子を別の場所に移してあげるか、その隠れている子を追い回しているち
ょっと気の強い子を別の場所に移してあげるなどする必要があります。
メダカの喧嘩に関する動画や相性に関する動画もyotuube上にアップしてあります。
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