水道水の塩素は危険?アンモニアと塩素の化合物であるクロラミンについて
アンモニアと塩素の化合物クロラミンが危険な理由について水道水の弊害水道水には塩素が含まれているため、基本的には魚には害があります。また塩素だけでなく、塩素とアンモニアの化合物であるクロラミンにも注意が必要です。塩素はエラや粘膜などメダカたち自身への直接的な刺激はもちろんのこと、他にもバクテリアなど水中に含まれるメダカ以外の同居人たちにも影響があります。アンモニアと塩素の化合物クロラミンまたメダカ飼育において生体を飼っている以上、必ずと言ってよいほどアンモニアが発生します。このアンモニアと塩素の反応により、クロラミンなどの化合物が生成されてしまいます。クロラミンはアンモニアの水素原子を塩素原子で置き換えた化合物であり、モノクロラミン(NH2Cl)、ジクロラミン(NHCl2)、トリクロラミン(NCl3)の3種があります。遊離塩素と結合塩素水道水に含まれる残留塩素を遊離残留塩素といい、それによって出来るクロラミンなどの化合物を結合残留塩素といいます。3種の結合塩素クロラミンクロラミンには以下の3種類があります:1. モノクロラミン(NH2Cl)アンモニアの水素原子が1つ塩素原子に置き換わった化合物でありアルカリ条件下において次亜塩素酸ナトリウムとアンモニアの反応によって生成されます。一般的にクロラミンというと、このモノクロラミンを指すことも多いです。モノクロラミンは魚にとって有害のため、水道水から取り除かなければなりません。水道水の塩素を抜かずに使用してしまうとアンモニアと反応して生成されてしまいます。モノクロラミンが魚に与える主な弊害としては呼吸の阻害です。遊離残留塩素や結合残留塩素でもあるモノクロラミンもメダカたちのエラを通じて体内に入ることによりメダカたちの酸素運搬機能を阻害します。その結果、メダカたちは呼吸が早くなり、動きの鈍りや更には呼吸困難を引き起こし、死に至ることもあります。またこれらの塩素は殺菌力のある消毒材として商品化されているほど殺菌力があるもののため、水中の微生物・バクテリア細菌などへも悪影響を及ぼす恐れがあります。2. ジクロラミン(NHCl2)アンモニアの水素原子が2つ塩素原子に置き換わった化合物です。クロラミンと塩素、次亜塩素酸ナトリウムの反応によって合成されます。ジクロラミンは不安定な化合物であり、単離することができない。そのため、これらがメダカたちに直接的に影響を与えるかは不明です。ただ、どのクロラミンにおいても有害と思っておいた方が無難でしょう。3. トリクロラミン(NCl3)アンモニアの全ての水素原子が塩素原子に置き換わった化合物です。モノクロラミン等と比べると有害性は低いと考えられます。ただ、一般的に塩素化アミン(クロラミン)はメダカたちににとって有害です。これらの有害な化合物を生成させないためにも水換えの際に塩素を除去することが大切です。クロラミンの中和方法クロラミンの中和には観賞魚用の水質調整剤がおすすめです。以下のような商品によって塩素やクロラミンを中和することができます。【PR】テトラ (Tetra) コントラコロライン 塩素やクロラミンの中和に※こちらのリンクはAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
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