メダカの飼い方と繁殖方法|メダカ屋が教える産卵から針子の育て方まで

検索結果

「 メダカ 稚魚 」の検索結果
  • メダカの針子が死ぬ原因は?稚魚の生存率はどのくらい?
    メダカの針子・稚魚が死んでしまう原因は?死因トップ3の原因と対策針子の死因トップ3媛めだかが独断と偏見で選ぶ針子の死因トップ3第1位 水温4月上旬~5月上旬の春先にご自宅の針子良く落ちていませんでしたか?外気温とメダカたちが棲む水中の水温は異なります。日中は太陽光のお陰もあり30℃近くまで水温も上昇しますが朝方になると10℃近くまで落ちてきます。その差、およそ20℃。ここまでの温度変化は例えば人間でも風邪を引いたり、体調崩しやすくなると思います。変温動物であるメダカ達。特に針子において、この変化は非常に厳しいものとなります。逆に言えば、5月に入り気温が安定してくると途端に卵や針子の管理が容易になってきます。針子が落ちやすい季節は春先だけではありません。春先に卵を管理する際に温度が足らず孵化に至らないことがあるため小さめの容器で管理することがありますが、真夏に春と同様に小さな容器で針子を管理していると、少し日光が当たるだけでも水温は簡単に40℃近くまで上昇します。40℃といえば私たちが入っているお風呂と変わらない温度、もはやお湯です。さすがに生まれたての針子は耐えられず煮えてしまい跡形もなく消滅し落ちてしまいます。対策対策としては春先であれば、夜間、朝方に出来るだけ水温が下がらないようにする。夏場であれば、過度な水温上昇によって針子が煮えないようにすることが大切です。第2位 水質悪化針子の死因で一番多いのが餓死であると十数年前より定説として言われ続けていました。私自身も以前は先人の方々が言うのだから、きっとそうなのだと思っていました。ただ、当養魚場で管理していく上で餓死というのはそれほど多くないように感じます。逆に餓死を気にし過ぎるがあまりに人工飼料、ゾウリムシにPSB,青水など微生物を殖やすためや餌を供給するために、それらを過剰に与え過ぎてしまうことによる水質悪化によって針子たちが落ちていく原因を作っていると感じることがあります。微生物も生きていています。生きている微生物が飽和状態になるとどこかで限界を迎え水が悪くなっていきます。また春先の寒暖差、水温の乱高下によっても水は悪くなります。夏場であれば高水温も重なり、より水が傷みやすくもなります。この辺りは第1位の水温とリンクする部分も非常に多く水温と水質悪化。この二つの繋がりを考えることも大切です。過度なアンモニア濃度の上昇など、水質の悪化は成魚でさえ死んでしまうこともあります。ましてや産まれたての小さな針子にとっては死活問題となります。対策針子の頃は水質悪化に対する耐性が弱いと考え、成魚以上に水質悪化に気を付ける。第3位 餓死or病気針子にはヨークサックと呼ばれる栄養分、卵黄が入った臍嚢(さいのう)があります。このヨークサックのおかげでメダカの針子たちは餌を食べなくても3~5日はヨークサックの栄養分だけで成長し生きられます。孵化後、3~4日以内に針子たちが落ちているようであれば、それは餓死ではなく、別の原因が考えられます。とはいえ、水質も良好で水温も安定しており問題がない場合で、それでも針子たちが落ちていくようであれば餓死の可能性が出てきます。ゾウリムシにPSB,青水、微生物といっても色々と種類がありますが、いずれも通常は日の当たる屋外飼育環境下であれば自然と湧き自然と発生するものです。本来は屋外飼育という環境下で餓死するということ自体が珍しいも言えます。その上で、微生物が上手く発生していない場合には餓死である可能性もあります。針子の場合、病気の判断が難しいため忘れがちですが、針子だって病気になります。これは成魚同様に水質悪化や水温の急変に伴うものであり、忘れがちな部分でもあります。これに関してはまた改めて動画にしたいと思います。対策餓死の疑いがある場合には、過剰な水温にならない程度に日の当たる場所で針子を飼育する。病気の疑いがある場合は死因1位の水温と2位の水質が主な原因のためそれらの対策をする。針子(稚魚)の生存率についてメダカの針子・稚魚の生存率が低いと言われることがありますが、これはここまで記述してきたような事柄があるためです。殖やす品種にもよりますが、適切な水温、適切な水質、適切な給餌、適切な飼育数、それらを踏まえた適切な飼育環境など条件さえ揃えることが出来れば、おおむね90%以上の生存率で成長させることが出来るといえるでしょう。これらの事柄についてはyoutubeでも色々と配信しています。興味がある方はそちらも合わせてご覧ください。「媛めだか 針子」、「媛めだか 稚魚」などでyotuube検索するとご覧いただけます。
    Read More
  • 稚魚たちが成長と共に少しずつ減っていく理由(夏場のメダカ飼育)
    夏になると春に生まれた稚魚の数が徐々に減っていくのは何故?質問です毎年、春から初夏にかけて沢山の稚魚が孵化しています。ただ、孵化したメダカ達が最初は順調に成長していたものの、成長していく過程でいつの間にか少しずつ減っていきます。秋を迎える頃には100匹近くいた稚魚たちが、わずか数十匹にまで減ってしまいます。どうしてでしょうか?こういった時に考えられるケースはいくつかあります。水質の悪化、病気、外部天敵、色々とありますが、今回は少し視点をずらした上で1つご紹介していきます。それが大きくなっていることを忘れてしまっている。といったケースです。仔魚(針子)の成長に伴う変化仔魚(しぎょ)、生まれたての針子の頃は全長僅か約4㎜~6㎜程度と非常に小さいです。稚魚の頃は体が小さい分、食べる餌の量もごくわずかです。人工飼料などで育てている場合も餌を与える量は親と比べると非常に少なくなります。※パウダー状の餌のため見た目上は多く見えますが、実際の量でいえば非常に少ない量になります。また小さな稚魚たちが出す排泄物の量は非常に少なく親個体と比べると水自体もあまり汚れづらい環境です。消費する酸素の量も体が小さい分少なくなっています。稚魚の頃は小さな容器で管理されることが多い比較的小さな容器だとしても針子にとっては十分なサイズであることも多く、こうした小さな容器で育てられていることも多いです。ただ、仔魚たちもいつまでも小さいわけではありません。次第に大きくなり10㎜、15㎜と成長していきます。仔魚から稚魚、幼魚、若魚と成長していく過程で彼らの排泄物の量も増え、また体も大きくなり運動量も増え酸素の消費量も増えていきます。私たちが与える餌の量も増えていきます。その分、当然水質が悪化するまでのスピードは早くなります。また時には酸素不足(酸欠)になることもあります。成長と共に排泄量、運動量、酸素消費量、食事の量、それら全てが変わっていることを覚えておく必要があります。容器に対して適正な匹数に落ち着く最終的には飼育者のお世話の仕方も含めた使っている容器での限界匹数に落ち着くいつまでも針子の頃と同じ感覚で飼育していると当然、徐々にその容器で飼うことができる適正量にまで数が減っていきます。飼い方にもよりますが、メダカの屋外飼育のように濾過器などを使わない飼い方の場合、おおむね容器に対しての適正な数に落ち着きます。例えば針子の頃は100匹いても狭く感じなかった容器も針子が大きくなってくると手狭になってきます。100匹の針子を全て成長させるには大きくなった分、容器の面積を大きくするか、または容器を増やし半分ずつに分けてみるなどする必要があります。何もしなければ、その飼い方、その容器で飼育できる数にまで減っていきます夏に減ることが多い理由夏になると水温が上昇します。水温の上昇と共にメダカたちの活性や代謝があがり当然稚魚たちの成長が加速します。急激な成長に飼育者側の対応が遅れると、前述したのような理由によってメダカたちが落ちていきます。補足メダカが落ちる原因、減っていく原因は複数あります。この記事ではそのうちの1つの例として、「見落としがちなメダカたちの成長」といった視点で記事にさせていただいております。ご了承ください。こちらの記事の内容はより詳しくyoutube動画でもご視聴いただけます。まとめ仔魚から稚魚・幼魚、若魚、成魚へと徐々に成長していく過程で体が大きくなり、水を汚す量も増えていきます。成長とともに水も汚れやすくなっていることを考え、容器を大きくしたり、容器の数を増やし分けたり、水換えの頻度を増やしたり、必要に応じてエアレーションなどを導入してみたりと、その都度、臨機応変に対応していく必要があります。
    Read More
  • メダカの稚魚の冬越しは可能なのか?針子の越冬について
    どのくらいの大きさ・サイズがあればメダカの稚魚の冬越しは可能なの?1㎝でも越冬できる?稚魚の越冬は可能?結論から言えば、条件付きではあるものの皆さんが思っている以上に冬越しすることが出来ます。西日本・東日本例えば、西日本のような温暖な地域であれば、こういったサイズ感の稚魚たちでも十分越冬することができます。当養魚場(愛媛県松山市)においては厚み5㎝程度の氷が水面に張るような寒さが厳しい冬においても、これらの稚魚が越冬することが出来ています。最小サイズでいえば、ハウスなどを使わない雨ざらしの飼育環境においても1㎝程度の個体群の稚魚たちが冬越しに成功しております。東北方面温暖な気候の地域であれば、稚魚たちの冬越しも問題ありませんが、東北方面の場合は難しい場合も多くあります。例えば北海道には野生のメダカが生息しておらず、いくら寒さに強いメダカとはいえ限界があります。北海道まではいかなくとも東北方面でも地域によっては北海道に近い寒さになることもあります。人為的な断熱などの保温対策を施さない限り、稚魚においては越冬が難しい地域と言えます。最低限の対策の有無とはいえ、何も対策なしで稚魚たちが冬越し出来るかというと飼育環境によっては難しいこともあります。稚魚の越冬成功のポイントこれは成魚と同じで、水質が過度に悪化しないように注意することと、水温の変化を緩やかにすることです。急激な水質の悪化、急激な水温の変化などが少なくし、出来るだけ大きめの容器で越冬させるとより冬越ししやすくなります。他にも過密飼育にならないようにすることが大切です。いくら微生物などを添加しようとも、それらには限界があります。大切なのは1匹あたりの水量を多く確保することです。微生物は自然と湧いてくる量で十分に賄うことが出来ます。真冬になれば水が氷るほどの寒波が必ず訪れます。この時、水が凍らないような対策も大切ですが、急激な水温変化が起こらないようにすることも大切になってきます。それが出来れば、例え水面が凍ろうとも氷の下で稚魚たちは元気に雪解けを待ってくれます。※水面が凍るような状況が連日1週間以上にわたり続くような場合にはこの限りではありません。サイズだけで判断しないサイズのみで判断しないことも大切です。メダカは生まれてすぐの段階ではまだヒレさえもまともにありません。泳ぐことすらままならない状態です。産まれて1週間未満のまだつたない泳ぎの1㎝程度の稚魚もいれば見た目のサイズよりもしっかりとしている生後1か月程度の1㎝の稚魚もいます。メダカの状態メダカたちが越冬態勢に入るタイミングのメダカたちの状態によっても冬越し出来る出来ないが変わってきます。そのあたりも考慮しつつ、屋外で越冬させるか、より安全な室内などで越冬させるかは飼育者自身の判断になります。
    Read More