越冬明けのメダカの起こし方|春の最初の水換えの大切さ
越冬から目覚めたメダカを起こす方法についてメダカの起こすとは?ずいぶん前にyoutubeにてご紹介させていただいた動画で「メダカの起こし方」といった動画があります。冬の間、メダカたちは代謝や活性が下がり実際に冬眠するわけではありませんが冬眠に近い状態で過ごしています。無事に春を迎え冬越しした越冬明けのメダカたちの年明け最初の本格的な水換えをしていく。こういったこと「メダカを起こす」といった言い方でご紹介しています。メダカを起こす理由長い冬が終わり、春が近づいてくると水温が上がってきます。冬の間は水温が5℃以下、10℃以下と低いため、水質は悪化しづらい状態です。ただ、春が近づいてくると徐々に気温が上がってきます。水温15℃を超えてくるあたりからメダカたちの活性や代謝も上がってきます。こうなってくると冬の間に蓄積された汚れが水温の上昇と共に一気に水質を悪化させていきます。アンモニア濃度の急上昇ろ過なしのメダカの屋外飼育において有毒なアンモニアが発生しやすい状態です。アンモニアは水温やpHの値によっても変化し、水温が上昇してくると共に一気に濃度が濃くなり毒性が強まります。屋外飼育においてこれらは気候で変化します。日差しが強くなってくると植物性プランクトンなど微生物の活動も活発になり、pHの値も上がってきます。水温の上昇とpHの上昇です。pHが7以下と低い値の場合、無害なアンモニウム(NH4)も、pHが上がってくる(7.0以上)ことによって有毒なアンモニア(NH3)へと変化します。春になり水温が上昇してくることでアンモニアの毒性が強まり、水質悪化へのトリガーになってしまいます。このトリガーが引かれる前にメダカを起こすための水換えをすることが大切になってきます。無害なアンモニアも有毒なアンモニアに変化します。どちらもないに越したことはありません。冬の間に底に蓄積された、老廃物や排泄物など除去しながら水換えすることが大切です。またそのための水換えのタイミングも大切になってきます。メダカを起こしていくタイミング同じ日本でも九州と東北、もっといえば沖縄と北海道ではまるで気候が違います。また、同じ都道府県でも平地と高地では全くと言っていいほど変わってきます。起こすタイミングはそれぞれの地域の気候に合わせて考えていく必要があります。遅くても3月上旬から4月上旬くらいまでには起こされた方が良い方が大半かと思います。参考までに当店では毎年2月中(2月中旬から下旬)に起こします。早すぎると言われることもありますが、起こし方やタイミングの問題であり、それさえ間違わなければ2月に起こしても全く問題ありません。※愛媛県松山市の当養魚場の場合の一例であり、地域や飼育環境、飼育者の技量によるため、一概には言えません。起こす上での注意点メダカを起こす上での注意点をご紹介します。メダカたちは厳しい冬を越したことにより免疫力や体力なども落ちています。また冬場は水面に氷が張るほど水温も下がってくるなど基本的に水換えなどがしずらい状況です。うかつに全換水などしてしまうとメダカたちは冬を越すことなく落ちてしまうこともあります。そのため、主に足し水や状況の応じての部分換水のみで春を迎えることが多いです。その間、容器の丸洗いなどもしずらく、冬の間に蓄積された見た目上の汚れと、水質面の汚れ両方が蓄積された状態です。こうした汚れも冬の間は水温が低いため、水質が悪化しづらく水も傷みづらいです。ただ、春が近づいてくると、これらの水質も変わってきます。メダカの起こし方の色々起こし方、水換えの方法についてはいくつかあります。・汚れた水を極力捨てる、8~9割がた新水に使うような換水方法。・極力少量の部分換水。1/5、1/4、1/3と徐々に換水量を増やしていく方法。いずれもメリット・デメリットがあります。①ほぼ新水にする全換水に近い方法でメダカを起こす場合、汚れた水が残りません。ただ、その分、一度に大きく環境が変わってしまうためメダカたちへの負担も大きくなります。②徐々に部分換水で起こしていくの場合、部分的に一部が新水にかわるものの古水、汚れた水の割合の方が多く残っています。水質の改善に時間がかかるものの変化が緩やかなためメダカたちへの負担は少なくなります。メダカの起こし方に関しては過去に色々と動画にしています。youtube動画の「メダカの起こし方」では、こちらの記事だけでは伝えきれない細かなニュアンスだったりも実際に起こしていく作業工程などもご覧いただけます。詳しくはyoutubeにて「媛めだか メダカの起こし方」で検索
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