メダカの飼い方と繁殖方法|メダカ屋が教える産卵から針子の育て方まで

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  • 良い青水と悪い青水の見分け方|メダカの青水飼育
    冬の足し水の大切さと欠かせない水槽チェック青水の良し悪しを見分ける方法良い青水と悪い青水を簡単に見分ける方法をご紹介します。慣れてくればパッと見で分かってくるようになりますが始めのうちはなかなか分かりづらい方もの。一見すると全て同じように見えてしまうことも。ここでは、だれでも見分けることが出来る方法を紹介するよ。泡エアレーションの泡切れから青水の鮮度を知ることが出来ます。青水に限らず飼育水の状態が悪くなってくると泡切れが悪くなってきます。主な原因は3つ・富栄養化富栄養化とは水の中の栄養分が過剰に増えた状態です。富栄養化になる原因は餌の食べ残しや排泄物、死骸など、植物プランクトンが多い環境下ではたんぱく質性の汚れが多くなってきます。・微生物の死骸メダカの屋外飼育において、動物プランクトン、植物プランクトンなど微生物が発生しやすい環境です。微生物が増殖しやすい分、死骸も発生しやすくなります。これらの死骸は油膜などの発生にもつながるタンパク質性の汚れが発生します。・粘膜や粘液釣りなどをされる方であれば、釣った魚が異常な粘膜や粘液を出すことがあるのをご存じだと思います。魚たちはストレスを感じるとこういった粘膜(粘液)を出します。水質の悪化それに伴うストレス。またメダカ屋などであれば頻繁に網などで掬うことによるストレス。こうした時にも水の泡切れが悪くなります。これら3つ共にいずれの場合も根本的には水質の悪化によるものが原因です。同じ青水でも水の良し悪しで泡切れが全く変わってきます。網水の通り方で良い青水か悪い青水かを判断することが出来ます。具体的にはこのような少し目の細かい網を使います。メダカの網は目が粗いので使えません。観賞魚用の目の細かいタイプのフィッシュネットを使いましょう。良い青水は比較的サラッとしています。良質な青水であれば細かい網目の網でもスッと通り抜けてくれます。逆にあまりよくない青水はトロっとしており細かい網目の網を入れると水通りが悪く、アオミドロなどの藻が発生していることも多いです。トロっとした悪い青水は水が網目を通ってくれません。アオミドロなどの藻が水中に浮遊しているような状態になりメダカ達もどこか泳ぎづらそうで、動きが鈍くなること多いです。この場合、アミを洗う際に散水シャワーなどで無理やり網目から通そうとしても通りません。具体的な水の様子などはこちらの記事元のYoutube動画で実際の様子をご覧いただけます。詳しくはユーチューブにて【媛めだか 青水 見分け方】で検索。良い青水とはご自宅の青水は魚にとって良い青水になっていますか?泡切れの悪い古い青水になっていないか。そもそもちゃんとした青水なのか。ただのアオミドロまみれの水になっていないか。そのあたりも含め、良い青水を作っていってください。良い青水とは簡潔に言えばサラっとした水通りのよい緑茶色の青水です。
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  • メダカ飼育における汚泥除去の大切さ
    メダカの屋外飼育における汚泥除去の重要性~青水の沈殿および食べ残し、デトリタス他~汚泥とは魚を飼育していると様々なものが容器の中に蓄積されていきます。それらの堆積物・蓄積物はひっくるめて汚泥と呼ばれています。メダカの屋外飼育において言えば、植物プランクトンの死骸やメダカの糞、食べ残しの餌など色々なものが底に溜まり蓄積されていきます。こういった微生物の死骸や排泄物などの有機物などはデトリタスといった言われて方をされることもあります。このデトリタスなどの汚泥は水に溶けること水中を浮遊しながら、やがて容器の底の方に沈殿、蓄積されていきます。この汚泥の中には硝化細菌、硝化バクテリアなどの良い菌もいれば、病原菌などの悪い菌も含まれています。通常の観賞魚飼育においては濾過などによって濾過槽内に蓄積されていきそれらの汚泥が水中に舞い上がることはありません。メダカの屋外飼育の場合、これらの汚れは容器の底に蓄積されていきます。これがあまりよくありません。この蓄積された汚泥は屋外という不安定な気候・天候によって水質を悪化させていきます。例えば、急な雨などによって水質バランスが崩れたり、過度な水温の上昇とともに水の腐敗が始まります。水質を綺麗にするバクテリア達汚泥に含まれる菌の中にはメダカたちにとって良い菌もいます。例えば硝化バクテリアなどの魚たちにとって良い細菌(バクテリア)たちです。彼らは本来、水を浄化してくれるバクテリアたちは好気性です。酸素を沢山必要とします。屋外のろ過なし水槽では酸素などはもちろん、本来定着するためのバクテリアたちの棲みかとなる濾過槽も存在しません。底床材(砂利や赤玉)を敷いていたとしても、屋外においての微生物の増殖と死滅は過剰なほどに多いものです。次第に底床材は詰まり限界を迎えます。水槽ろ過ありの熱帯魚飼育のような水質浄化を屋外の彼らに期待し過ぎないようにしてください。天候や気候に左右され微生物の増殖と死の過剰な繰り返しに影響されるのがメダカの屋外飼育です。これらのバクテリアに頼るといった飼い方自体が不向きな環境です。ましてやメダカ飼育で使われているような小さな容器に室内飼育のイメージを求めるのは間違いです。仮にはじめは上手くいっていたとしても、それらは束の間、年間(シーズン)通してみた時に継続的に水質維持していくことは困難でしょう。メダカ業界では必要以上に微生物を添加するのが流行っていますが、屋外のように微生物が自然と湧く環境下においては過剰な微生物の添加は不要とも言えます。どちらかといえば、必要なのは微生物の添加ではなく、十分な量の水量です。メダカ1匹あたりに対する水量をゆったりと確保し、必要な時に水換えを行い、不要な時には水換えを控える。これらが最も大切になってきます。微生物はある程度の水温があれば自然と湧きます。逆に言えば自然と湧くことができない程の低水温下に微生物を添加してもそれらは死ぬだけです。生物の死は水の腐敗へとつながります。過剰な微生物のすすめ熱帯魚屋・アクアリウムショップなどであれば、水槽に餌、濾過槽、数百数千という各種熱帯魚。販売するものが無数にあります。ただメダカの世界においてはメダカ屋はメダカ以外に「売るものがない」という一面があります。またメダカ屋自体の多くが一般の愛好家の副業であることも多いです。そういったメダカ業界特有の背景から毎年流行りを作り販売されている一面もあるかと思います。少し過剰なまでに微生物を含む商品がごり押しされることがあります。正直趣味の世界でなければ全否定したい商品も中にはありますが、あくまでも趣味の世界のため愛好家自身が自ら選択し楽しむ分には好きに使われても問題はないかと思います。メダカの屋外飼育がどれだけ微生物が湧きやすい環境下であるかも知っておく必要があります。ただ、もしその商品を使う目的が単にメダカを殖やしたいということであれば、参考までに私自身はメダカ屋でメダカで生計を立てていますが、「人工飼料のみで特別なことは何もせずともメダカを殖やし生活できるほど販売し、それでも余ってしまうほど殖えるのがメダカ」であることも知っておいてください。汚泥由来による酸欠話は戻りますが、メダカだけでなく、容器の中にいる生き物は基本的には全て呼吸しています。場合によっては汚泥由来による溶存酸素量の低下とともに酸欠になることもあります。硝化バクテリアなどの酸素を必要とする好気性細菌を含む活性汚泥などは豊富な酸素が供給されていない場所では活発に働くことができません。汚泥の中には沢山の微生物が存在しているため水質を浄化してくれるという一面もあります。ただ、これは適切な処理、環境下においての話です。メダカの屋外飼育のように日々微生物が増殖し死滅し沈殿しているような環境下において、汚泥の蓄積は水質浄化というよりもそれらが過剰に蓄積されることによって有害な菌も蓄積されていき病気の温床になったり、水質の悪化へとつながっていきます。また汚泥が過剰に蓄積されていくと嫌気性条件下で硫化水素が発生していることもあります。屋外の場合、雨などによって撹拌されることで急激に高濃度に硫化水素ガスが発生することもあります。水に溶けやすいので、魚の呼吸器障害、酸欠のような状態になり突然死を招くこともあります。雨に限らず、強風などで汚泥が舞い上がるなどして、良くないガスが発生する場合もあります。いずれも稀なケースではありますが、屋外のような気候・天候が不安定かつ水温なども安定しない環境下においては汚泥由来の良くない毒素が出て来ることがあります。真冬や季節の変わり目を除けば、これらの汚泥は小まめに除去していくことが非常に大切になってきます。ではなぜ真冬や季節の変わり目を除くかというと、微生物も少なからず必要なためです。夏場であれば、あっという間に微生物が湧き水が出来てきます。メダカたちの活性や免疫や代謝も高いため、積極的な水換えでも問題ありません。ただ、季節の変わり目や冬場に同様のことをしてしまうと問題が出てきます。水が温かく保てているのは微生物のおかげでもあります。水が出来づらい季節の変わり目や冬場に全換水などしてしまうと、水温が下がり、メダカたちも免疫力も下がり、病気の発症へとつながります。より詳しく分かりやすくイラストなど踏まえ動画でも説明しているので興味がある方はそちらもご覧ください。こちらの記事の動画タイトル「メダカ飼育で汚泥を除去することの大切さ」動画では実際の汚泥の取り方や別動画でバイオフィルムについても解説しています。合わせてご覧ください。
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  • メダカの青水飼育~いかすもころすも愛好家次第!青水ってどんな水?
    メダカの青水飼育|青水ってどんな水?メダカの屋外飼育は気候・天候に左右されます。私たち人がどんなに工夫しようとも環境次第で青水になります。メリットも多く、またデメリットも多い青水。だからこそ上手く利用していくための知識が大切になってきます。これまでYoutubeにて青水に関する動画だけでも数百本と上げてきました。ここでは大まかな青水の特徴や青水飼育への考え方を記述させていただきます。青水って何?植物プランクトンにはミドリムシ藻、緑藻、藍藻、珪藻、黄色鞭毛藻、渦鞭毛藻、褐色鞭毛藻、これらの仲間たちと沢山の種類がいます。青水とはこれらの植物性プランクトンの仲間たちが含まれた水です。植物プランクトンは葉緑素という色素を含んでいる為、それらによって水が緑に見え、それを主に青水と呼んでいます。一言にプランクトンといっても、様々な種類が無数に存在しています。オキアミひとつをとってもプランクトンです。原生動物、単細胞生物。これらは簡単にいうと体が1つの細胞から出来ている生物もいれば他にも独立栄養生物、微細藻類(びさいそうるい)などがあります。微細藻類のように葉緑体をもち光合成をする藻類もいます。(独立栄養)植物プラントンが作り出す有機物は食物連鎖の出発点といえます。水中に棲む魚たちにとって、この出発点を作ってあげることも大切です。水が緑だから、透明だからというのは単に見た目上の話であり水質の良し悪しを測るものではありません。青水の中の微生物は限定的プランクトンといっても、どれだけの種類がいるかは分かっていただいたと思います。では青水の中にそれら無数の微生物が存在しているかというとそうとは限りません。水草の場合例えば、水草や植物の場合、自然界では同一種が一つの個体群として群栄しています。多種にわたる水草が同じ場所に混合して自生することは少ないです。特定の水草が群生し、別の水草が侵食してきた場合には既存の水草が淘汰されていきます。このように同じ環境下、同一箇所で複数の植物が混合して自生していることは少ないです。水草レイアウト水槽のように多種多様の水草が混合して自生していることはまずありません。多くの場合は1種類または数種程度で群生し繁茂し、他は淘汰されていきます。青水の場合これを青水に置き換えてみてください。青水から徐々にクリアウォーターに変わっていく時があります。雨などによって一気に植物プランクトンが死に沈殿してクリアになる場合とは違います。植物プランクトンが死ぬわけではなく、徐々に青水がクリアになっていくケースです。この場合の一つの例としては植物プランクトンを食べる動物プランクトンなどの微生物が増えてくるためです。植物プランクトンが多く含まれていた状態の青水の中に植物性プランクトンを餌とする動物性プランクトンが殖えてきた場合には水を緑色に見せている植物プランクトンが減り(淘汰)、飼育水がクリア(透明)になっていきます。気候・天候により植物プランクトンが死に沈殿しクリアになる青水とは違い、自然とクリアになる青水は動物プランクトンや硝化バクテリアの方が優位に立ち増えた状態と言えます。クリアになったからといって微生物が居なくなったわけではありません。これを無理に青水に戻す必要ありませんいい意味で、食物連鎖が行われている証拠であり、微生物も豊富な状態と言えます。水質面同様に微生物の有無も見た目だけで判断してしまうのは禁物です。青水のpHとアンモニア青水の場合、少なからず一定のアンモニアが検出されます。アンモニアがあるから青水になる一方で青水は天然のろ過フィルターでもあります。詳しくは青水とアンモニアこちらの記事をご覧ください。不思議な青水また青水はpHが高くなりやすい水でもあります。例えば青水が高濃度になってきた場合、pHの値は10近い数値を示します。pHが過剰に高く、また一定数のアンモニアがあるという一見魚にとって最悪な水ともいえるはずの青水。にも関わらず、飼いやすい一面も多い、これが青水の不思議なところです。その理由は青水の本質的なところを見ていくと自ずと見えてくるかと思います。アンモニアなどの養分があるから青水になり逆に言えば、それらを養分としてメダカ達が生存できるラインでキープしてくれているのも青水です。青水のメリット・水あたり(刺激)が優しい・良い意味で成長を抑制し鱗並びが綺麗になる・運動量が減るため、肉付きがよくなる・色艶、色揚げ効果がある・成長が緩やかになり老化を遅らせる・微生物が豊富なため、稚魚の餌が豊富で餓死が少ない・天候による沈殿さえなければ水質管理が楽・色やとろみ、泡切れで水質の良し悪しがわかるため水換えのタイミングがわかりやすいクリアウォーターの場合植物プランクトンがアンモニアなどを養分とし光合成などで有機物を作り出す一方でクリアウォーターの場合は植物プランクトンとは違う形の微生物、バクテリアたちがソイルや容器の壁面や底の汚泥等に潜みアンモニアなどを酸化させ比較的無害な形、硝酸塩などに変化させてくれます。バクテリアの水質浄化作用に関してはYoutube動画「メダカとバクテリア」をご覧ください。(yotuubeにて「メダカとバクテリア」で検索)※ただ、メダカの屋外飼育の場合、多くは濾過器などを使わないため自然と青水飼育になっていることが多いです。室内飼育が難しく感じる理由室内飼育が難しく感じる理由としても青水があります。メダカの屋外飼育においては自然と否が応でも青水になりやすい一面があります。飼育者が水をコントロールし管理しているつもりでも、実際には自然が水をコントロールしています。この自然に魚にとって良い水づくりが室内飼育になったときに出来ていない方は室内飼育が難しく感じます。これに関してもyotuubeにて動画にしています。様々なプランクトンたち節足動物の仲間タマミジンコ、ミジンコ、カイミジンコ、ネコゼミジンコ、オカメミジンコ、ゾウミジンコ、マルミジンコ、ノロ、シカクミジンコ、ヒゲナガケンミジンコ、ケンミジンコなど鞭毛藻の仲間ユーグレナ、クリプトモナス、ウログレナ、ファクス、ケラチウム、ディノブリオン、ペリディニウム、ギムノディニウムなど原生動物の仲間アメーバ、ゾウリムシ、ツボカムリ、ツリガネムシ、ハルテリア、コドネラ、ラッパムシ、ボド、ブレファリスマ、エピスティリス、チンチニディウム、パラディレプタス、ラフィディオフリス、アクチノスフェリウム、ディディニウム、トコフリヤ、コレプス、ブルサリヤ、アントフィサ、ストケシア、ペラゴディレプスタスなど藍藻の仲間ミクロキスティス、アナベナ、コエロスフェリウム、オシラトリア、メリスモペディアなど珪藻の仲間コメツブケイソウ、カスミマルケイソウ、フナガタケイソウ、アウラコセイラ、クチブルケイソウ、イタケイソウ、オビケイソウ、ハリケイソウ、クサリケイソウ、イトマキケイソウ、ホシガタケイソウ、コバンケイソウ、ハダナミケイソウなど緑藻の仲間ボツリオコックス、ボルボックス、クロミドモナス、テトラスポラ、スタウラストルム、ミクラステリアス、コエラストルム、セネデスムス、コスモクラディウム、オーキスチス、クンショウモ、コスマリウム、クロステリウム、アンキストロデスムス、ユードリナ、ディクチオスフェリウム、アオミドロ、ミクラクチニウム、アミミドロ、ヒザオリ、テトラセルミスこちらの記事は媛めだかchのyoutube動画「メダカの青水飼育完全攻略」の冒頭の数分部分になります。本編の動画では1時間40分に渡って青水を説明した動画があります。イラストや実際の映像をふまえ詳しく解説されています。完全無料でご覧いただけるので気になる方はそちらをご覧ください。
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  • メダカの寿命(月齢)で変わるアンモニアと水温耐性
    メダカを購入するときの注意点!老化で変わるアンモニアや水温への耐性メダカ達も我々人と同様に老化していきます。その過程で変わっていくことがいくつかあります。今日はそのことについて記事にしていきます。魚たちの寿命と価格観賞魚には大きく分けて2種類あります。寿命が長い魚と短い魚です。寿命が長い魚の場合であればある程度仕上がり大きく育ってきた方が価格が高くなります。鯉などがそれにあたると思います。植物でいえば、樹齢何百年といった盆栽なんかも高かったります。ただ寿命が短い魚の場合だと若魚の頃の方が価値が高い傾向にあります。これはメダカのように寿命が短い魚において産卵に向いている時期、若魚の期間が短いためです。年老いたメダカは産卵してくれません。この点からも本来は若魚の方が価値が高い魚といえます。とはいえ、メダカの世界ではメダカ達が1才から2歳くらいを迎える頃が一番キレイとも言えます。見た目的には一番仕上がってはいるものの既に産卵が止まり卵生みの悪くなった個体が販売されていることが多い世界でもあります。初心者の方ほどLサイズの仕上がったメダカを欲しがりますが、実際に価値があるのは若魚ですおすすめなのは若魚メダカが寿命の短い魚であり、産卵を意識した時に買い時と言える期間が短い理由については分かっていただけたかと思います。では具体的にいつくらいまで許容範囲といえるかについてお話していきます。春の購入春先から初夏にかけてであれば越冬個体の販売がほとんどなので1才前後の個体が多くなってくると思います。越冬個体であれば、冬の間に代謝が止まったような状態のため、月齢以上にまだまだ若く、春から夏にかけて沢山の卵を産んでくれると思います。今がまだ春先から初夏であれば、選択肢としては昨年生まれの成魚たちになってきます。夏の購入初夏を過ぎるころには今年の春生まれの子たちが売り出され始めます。この時、初心者の方はまだ小さいから産卵しないと思われる方が多いですが、メダカは生後1か月から産卵します。育て方にもよりますが、春に生まれた子は夏には卵を沢山産み始めることが通常です。今が真夏であれば迷わず今年生まれの個体を購入しましょう。秋の購入越冬に向けた季節です。来年度の繁殖に使えない年老いた昨年生まれの個体の購入は避けたいところです。メダカには卵核という卵の元になるものがあります。一生のうちで産める卵の数がある程度決まっています。卵を産めなくなった寿命間近な2年、3年を迎えようとしているメダカは避け、今年生まれの元気な若魚の購入をおすすめします。老化に伴う変化本来年老いた個体というのは見た目は仕上がっていて綺麗に見えるものの老化に伴いアンモニアや水温への耐性も弱くなってきている部分も多く、老魚と若魚の飼育難易度の違いメダカたちも我々ヒト同様に老化しています。購入される時は1年2年3年と育っていく中でメダカたちの寿命が近くなっていることをしっかりと覚えておいてください。人間でも20の頃と40過ぎてからだと傷の治りが遅かったり風邪を引いても長引いたり、ありとあらゆる面で弱くなっていることを感じると思います。メダカも同じです。年とともに夏の暑さ、高水温にも弱くなり、またアンモニアなどの水質悪化への耐性も弱くなってきます。寿命が長い魚であれば成魚の方が体も大きくもちろん強いです。ただ、メダカは短命の魚です。寿命が短い魚は成魚の期間も短いです。メダカにとっての1年は私たち人にとっての30年くらいに匹敵します。例えば2歳を過ぎたメダカと生後3か月の若魚、飼育難易度が圧倒的に変わってきます。若い頃は少しくらい無茶な飼い方、過密でも高水温になりやすい場所でも全く問題ありません。ただ、年齢が1才を超えてくるあたりからは体が大きくなっている分、排泄物の量も増えてきています。少しずつ容器のサイズにもゆとりを持ち、高水温にも注意しながら飼育するなどしていく必要が出てきます。メダカは寿命が短い魚であることをしっかりと把握したうえで、今後のメダカ購入時の注意点としてお役立てください。
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  • 青水はアンモニアを吸収してくれる天然のろ過フィルター
    グリーンウォーターとアンモニアの関係性!不思議な青水青水はアンモニア中毒になりやすくもあり、なりづらくもある。とても面白い水です。アンモニアがあるから、青水になり、青水だからアンモニアがあるともいえます。青水飼育のメリット!アンモニアとの関係性魚にとって最も有毒ともいえるものの一つにアンモニアがあります。アンモニアは魚を飼っていると、必ず出てくるものです。水が汚れるまでの流れと硝化細菌、硝化バクテリア、濾過バクテリアによって水がキレイなるまでの流れについては、youtube動画「メダカとバクテリア」をご覧ください。こちらの動画を見るうえでも大切な知識になってくるため必ず合わせてご覧ください。その上で、今回はアンモニアと青水の関係性についてご紹介していきます。細かい部分まで説明しているときりがない為、主にアンモニアと青水に着目してご紹介していきます。アンモニアの発生と天然のろ過フィルター通常、メダカを飼育していると水中にアンモニアが増えてきます。アンモニアはメダカにとってとても有毒な存在です。この猛毒のアンモニアを吸収してくれるのが青水、グリーンウォーターになります。青水、グリーンウォーターが青く、緑色に見えるのは植物プランクトンが増殖しているためですがこの植物性プランクトンはメダカの排泄物や残り餌などによって出てくる猛毒のアンモニアなどを養分として吸収しながら増殖していきます。植物プランクトンが豊富な青水・グリーンウォーターはアンモニアを吸収してくれるまさに天然の濾過フィルターのような存在です。なので、青水になっている容器というのは植物プランクトンの養分となるアンモニアが一定数常にあるような状態であり逆に言えば、アンモニア濃度を常に一定に抑えてくれているとも言えます。魔法の青水アンモニアが発生しているから青水になる青水だからアンモニア濃度が致死量にまで上昇しづらくなります。アンモニアを一定に抑えてくれ、酸素も豊富で、ミネラルも豊富水温も高くなりやすいため、夏場以外はメダカ達を温かく包み込んでくれるグリーンウォーターは不思議な魔法のような水とも言えます。水に餌をやる私がよく針子の育成の時に針子に餌をやるというより容器に餌をやるといった感覚で飼育していると話をすることがありますがメダカの餌に含まれるリンなども青水の養分となるためです。良い意味でも悪い意味でも多少の養分がないと出来ないのが青水とも言えます。この部分が分かってくると点と点がいろいろな角度からつながってきます。濾過なしのメダカの屋外飼育においてアンモニアがあるから植物プランクトンが増殖できています。逆に植物プランクトンがいなければアンモニア濃度は上がり放題です。水換えでメダカが死ぬ理由水換えしたらメダカが死んでしまったこういった場合、理由はもちろん複数あるんですがその理由の一つとして例えば、新水にした場所に沢山のメダカ達を泳がせるとどういったことになるかというと、暖かい季節であれば新水にすることで、活性や代謝が上がってきます。メダカ達が水換え直後に沢山糞をする姿見たことあると思います。排泄物によってアンモニアが沢山発生します。今までは古水、青水だったため、餌をあげメダカが糞をしてアンモニアが増えてきても青水のおかげで一定濃度で保てていました。ところが新水になることでメダカの糞や餌の残りによって増加するアンモニアが蓄積され放題になっている状態です。見た目はとてもキレイな水なのに、アンモニア濃度の高い、猛毒な飼育水の出来上がりです。私が春や秋など青水になるまで時間がかかる時期の水換えに割り水を推奨している理由にも繋がってきます。元々の青水を少しいれることで、水換え後にアンモニアが発生しても植物プランクトンたちが抑制してくれます。では何故、私が真夏限定で全換水を推奨する動画を上げているかというと。真夏であれば、僅か数日で青水になってきます。強い強い太陽光のお陰もあり、水が出来るのが非常に早いためです。私がよく水が出来るという言葉を使っていますが、こういった青水のような状態など魚が飼いやすい水になることを水が出来たといっています。これが例えば秋のようにどんどん日照時間が減り、太陽の光も優しくなってくる時期だと、水が出来るまでに時間がかかります。濾過なし、ベアタンクでのメダカの屋外飼育において新水になった時、一番最初に検出される有毒成分がアンモニアです。そのアンモニアを退治してくれるのが青水ということになってきます。※pHの変動によるアンモニウムイオンとアンモニアの行き来について詳しくはまた別の機会でお話するとしてざっくりとアンモニアはpH7以下ではアンモニウムイオンとなりますが、メダカの屋外飼育においてはおおむねpHが7以上となるため、アンモニアだと思い飼育すべきです。そんな青水にも限界があります。容器に対するメダカの数によっては植物プランクトンが吸収してくれるよりもアンモニア濃度の上昇の方が早くなってくることもあります。次第にアンモニア濃度もメダカにとって危険な値にまで上昇し始めます。富栄養化ともいえるような状態になってくるとそろそろ、水換えの時期です。またそういった状況で青水飼育中に雨などが降り、植物プランクトンが死んで青水が沈殿した状態になった時アンモニアが急上昇しやすいのも、今までアンモニアを退治してくれていた植物プランクトンが死に沈殿し腐敗することによって逆にアンモニアを発生させる側になってしまったという部分があるためです。他にもずっと丸洗いなどしないで飼育していると一定の硝化バクテリアが青水とともに働き始めます。硝化バクテリアの作用によりアンモニアが亜硝酸亜硝酸が、硝酸塩へと変わっていきます。こうなってくると、青水植物プランクトンがアンモニアよりも硝酸塩などを優先的に養分とすることがあります。次第に硝化バクテリアや動物プランクトンの割合の方が多くなってくるとクリアウォーターになってきます。青水が出来ない容器というのがありますが、これは植物プランクトンが光合成できるだけの太陽光や養分となるアンモニアや硝酸、リンなどの不足してるケースもあれば良い意味で硝化バクテリアがしっかりと働いているといったケースもあります。といった感じで非常にアンモニアと青水の関係性についてご紹介させていただきました。媛めだかYoutubeチャンネルでは、こういった話をイラストなども踏まえながらより分かりやすく解説しています。是非一度ご覧ください。
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  • 青水を簡単にクリアウォーターにする方法
    青水をクリアにする一番簡単な方法なぜ青水になる?プランクトンが豊富な富栄養化な状態の水は緑色に見えます。植物プランクトンにはクロロフィル、葉緑素(ようりょくそ)と呼ばれる緑色の天然色素が体の中にあるため植物プランクトンが豊富で元気な状態であれば水全体が緑色に見えます水をクリアにするには?水が緑色に見える植物プランクトンたちが増えづらい環境だったり植物プランクトンを餌とする動物プランクトンが豊富な環境や太陽光が当たりづらい日陰だと水をクリアな状態で維持することができます。容器全体を苔やバクテリアなどの層が覆うことで側面からの光なども入りづらくなり黒などの濃い容器同様に光が遮断されクリアウォーターを保ちやすくなります。また苔が覆ったことにより、植物プランクトンの養分を苔が消費することでさらに植物プランクトンの増殖がしづらい環境へ。こういった状態にできるとクリアウォーターでの維持は比較的しやすくなります。もちろん、赤玉やソイルなどを使用することでも同様の作用があり、クリアウォーターを維持しやすくなります。より詳しくはyoutubeにて。
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