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秋になると日差しが弱くなり、日照時間も冬至(とうじ)に向けて徐々に減っていきます。
気温はまだまだ暖かいものの夏とは様子が随分変わってきます。
夏場のように安易に全換水などしてしまうとメダカが調子を崩してしまう季節です。
夏場は頻繁に全換水しても外気温が暖かいため問題なくても、秋は違います。
容器の丸洗いや全換水したことによって、水中微生物がいなくなり基本となる水温が低下します。
※新水と飼育水(古水)では水温が異なります。水温は微生物がいるお陰で温かく保てています。
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夏から秋へと変化する過程で水温は少しずつ少しずつ下がっていきます。
自然な変化に関してはメダカは問題なく順応してくれますが、私たち飼育者側が安易に全換水などしてしまうと水温が極端に下がってしまいます。
メダカ達からすれば緩やかに夏から秋に変化していたはずが、新水になることにより季節の変化が急速に早まったような感覚になります
他にも日照時間の低下や日差しが弱くなることで水中の微生物も湧きづらくなってきています。
秋の水換えは部分換水や割り水を利用した水換えが大切になってきます。
季節の変わり目には一番負担の少ない方法です。
一般的な部分換水は容器の中の水を1/2~1/3とホースなどで抜き取り、減った分の水を足します。
一方で割り水は新水と古水(飼育水)を混ぜて水換えすることをいいます。
お酒好きな方だと分かりやすいかもしれません、焼酎やウイスキーの水割りのようなものです。
お酒を作るような感覚で割り水していってください。
通常、部分換水では水底の汚泥を抜き取ることは出来たとしても容器の側面の汚れなどはそのままです。
割り水する時は寒い季節ほど古水多めで、温かい季節ほど、新水多めで割っていくと良いでしょう。
前日に隣の容器に新水を汲み置きしておいた場所に古水(飼育水)をいれていきます。
後はメダカを浮かべて水温を合わせて入れていきます。
水温があってきたらメダカたちを解き放っていきます
水換え用の容器を置く場所ないといった場合はバケツに事前にある程度の飼育水(古水)をとっておき丸洗いした後に入れていきます。
この時、水道水の塩素はしっかりと抜いてください。
実際の水換えの様子を撮影したyoutube動画もあります。
百聞は一見に如かず「秋の水換え方法 割り水 媛めだか」で検索すると出てきます。
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完全な全換水だと微生物が不足し、また新水は冷たいです。
古水・飼育水を入れて割り水してあげることで微生物も確保でき、また水が温かく保たれやすくなります。
容器の丸洗いをしても割り水することで飼育水が魚達を優しく包み込んでくれます。
冬にむけた微生物を確保しながら尚且つ、容器の丸洗いリセットしながら良い状態で冬を迎えられるようにするのが秋の水換え、割り水による水換えです。