この記事ではメダカが卵を産む季節と産卵しても卵が孵化しない季節をご紹介しております。
結論から言えばメダカは屋外飼育であれば基本的には3月から10月にかけて卵を産みます。
ただ、そこには水温という大きな落とし穴があります。
メダカが産卵するのに大切な条件が3つあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
メダカが産卵しない時に必要な3つの条件について
上記の記事に記載してあるような条件を元にメダカたちは産卵のスイッチが入り産卵を開始します。
では実際にメダカが卵を産む季節はというと、
メダカたちが繁殖行動を取り始めるために必要な条件は日照時間が12~14時間、水温が概ね20℃前後の水温、卵母細胞のために必要な栄養面等があります。
これらの条件は屋外飼育において3月~10月にかけてであれば特に工夫をしなくとも産卵に必要な条件自体は整っています。
※東北方面など極端に寒い地域は除く
メダカの卵には孵化しない季節というのがあります。
通常、メダカの卵は受精後、細胞分裂などを繰り返しながら成長していきます。
次第に目ができ(発眼卵)孵化間近になると卵の中で動いている姿が見て取れます。
ただ、この卵の発生(成長)には水温が15℃以上は必要となります。
少なくとも20℃くらいの水温がないと細胞分裂など卵の成長がまともに進んでいきません。
15℃以下の低い水温が続けば卵は発生が進まず死んでしまいます。
孵化率をあげようとメチレンブルーなどを入れても水温が低い環境下では意味がありません。
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3月~4月の気温は朝方には15℃以下に冷え込む日も多いため、卵は発生が進まず死んでしまいます。
また10月も下旬になると冷え込む日があるため、たとえ卵の発生が進んでいたとしても寒暖差などによって孵化に至らず、途中で死んでしまうことがあります。
もちろん、地域差やその年その年の気候・天候によって例外はあるものの、多くの場合において孵化率が落ちます。
通常3月~4月中旬や10月下旬以降においては、ヒーターなどを使って加温したり、ビニールハウスを使ったり、日当たりを考慮して意図的に水温をキープするなどのサポートをしなければ、孵化率が落ちる季節です。
また孵化後の針子の成長面も考慮すれば、メダカの繁殖・産卵は5月以降に行うことが最も適した時期(季節)と言えます。
詳しくは、関連記事メダカの稚魚・針子の育て方
メダカは基本的には20℃以上の水温がなければ、産卵しません。
また、20℃以下で孵化したとしても針子(稚魚)がまともに成長することができません。
メダカの繁殖において大切なのは水温です。
もしメダカを飼育していて下記のようなことに心当たりがある場合は水温を意識してみてください。
メダカの屋外飼育において三寒四温や寒暖差の多い3月~4月中や10月以降においては水温が原因であることも多いです。