「メダカブームはコロナ禍がきっかけ」と言われることがありますが、私はそうは思っていません。実際には、すでにそのずっと前から人気は高まり始めており、メダカが爆発的なブームになった、その背景にはSNSの普及とスマホカメラの進化があると考えています。
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2017年頃から、多眼カメラを搭載したスマートフォンが登場し、2018年には「AIカメラ」と呼ばれる高度な画像処理機能が一般的になりました。これにより、誰でも簡単にメダカの美しさを美しく発信できるようになったのです。さらに、YouTubeなどの動画プラットフォームの伸びも手伝い、より多くの人にメダカの魅力が伝わるきっかけとなりました。これがメダカ人気を加速させた大きな転換点だったと感じています。
もしビーシュリンプのブームがもう少し遅れていたら、SNS時代の波に乗って、また違った広がり方をしていたかもしれません。同様に、古代魚ブームも結果が変わっていた可能性があります。このように考えると、アクアリウム全体が再び注目を集めるタイミングを迎えているとも言えるでしょう。
例えば、昨今話題の「バルーンモーリー」がいます。SNSと美しい画像を使った流行りを作るマーケティングの分かりやすい一例ともいえるでしょう。私も導入を検討しました。しかし、メダカほど長く安定した需要が続くとは思えません。多くのメダカ愛好家がメダカの室内飼育を難しいと感じているため、バルーンモーリーのような熱帯魚が人気を維持するのは難しく、一時的なブームで終わってしまう可能性が高いのです。
やはりメダカの最大の魅力は、誰でも簡単に飼える手軽さと、豊富な繁殖力、そして何よりも美しさにあります。このバランスこそが、他の魚にはないメダカ人気の原動力となっています。
私はビジネスの観点から物事を分析することが好きで得意です。メダカのブームを見ても、単なる偶然や流行ではなく、市場の動き、消費者心理、技術の進化という要因が絡み合った結果だと捉えています。
正直に言えば、今よりも売上を一桁上げる方法はいくらでも思い浮かびます。もちろん、すべて合法的な手法です。しかし、たとえ法律で許されていても、自分の心が許さない稼ぎ方はしたくありません。
以前、動画でもお話ししましたが、私はいつも「そのような稼ぎ方で得たお金で食べる飯は美味いのか?」と自問しています。どんなに儲かっても、誠実さを欠いた方法で得た収入で食べるご飯が本当に美味しいとは思えません。だからこそ、これからも今のやり方を崩さず、正直で、納得のいく仕事を続けていきたいと考えています。
人生の価値をお金だけで測るようになったら、それはもう「自分の心」を安売りしているのかもしれません。
お金は生きる上で大切な道具ですが、その道具が目的になってしまうと、本来手に入るはずだった喜びや人間らしい温かさを失ってしまいます。
「豊かに生きるための選択肢」は広げるものであって、「お金こそが全て」ではありません。
自分や周りの人が笑顔になれる道を選ぶことが、本当の意味での幸せや充実感につながります。
お金のために心を売ることは、自分自身の価値を削ることです。
お金を増やすことよりも、心を豊かにすることの方が、結局は長く続く幸せを運んでくれると思います。