メダカの病気の見分け方|胸鰭・ヒレ閉じ・臭いで分かる初期症状と対処法

メダカの病気の見分け方|胸鰭・ヒレ閉じ・臭いで分かる初期症状と対処法

メダカの病気は初期段階で胸鰭が細くなったりヒレを閉じることで見分けやすくなります。
また、病気のメダカは通常より強い生臭さを放つこともあるので、日々の観察とにおいチェックが早期発見のポイントです。

メダカが病気かも?胸鰭の異変やヒレ閉じ・臭いで分かる早期発見ガイド

メダカの健康管理は、病気の早期発見がカギです。しかし、明らかな症状が出る前に気づくのは意外と難しいもの。この記事では、胸鰭(むなびれ)に注目した初期症状の見分け方や、専門的な観点からの「においによる判別」など、飼育者が実践できる具体的なポイントを分かりやすくまとめます。

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病気の初期症状は「胸鰭」に現れる

なぜ胸鰭なのか?
  • メダカの病気は、尾鰭や尻鰭よりも胸鰭に最初の変化が出やすいことが多いです。
  • 健康な胸鰭は扇状で三角形に近い形ですが、病気の初期には細く丸まって見えることがあります。
  • この段階では他のヒレに異常が見られないことも多く、胸鰭の変化がいち早く病気を知らせるサインとなります。


胸鰭チェックのポイント


胸鰭が「細くなっている」「丸まっている」など、本来の形から変化していないかを観察しましょう。
普段から健康なメダカの胸鰭の形をよく見ておくことが大切です。

ロングフィン(ひれ長)やスワロー系など品種によってヒレの形質が異なるため、各形質ごとの元気な状態を知っておくと比較しやすいです。


ヒレ閉じの見極め方

ヒレ閉じには主に3つのパターンがあります。


ヒレ閉じの理由 主な特徴・見分け方
怯えている場合 近くに強い魚がいる、人慣れしていない、水温低下時など一時的
環境変化による場合 水換え直後や雨上がりなど、水質・水温の急変で一時的
病気による場合 ヒレが長時間閉じたまま、胸鰭が細くなっている
  • 病気によるヒレ閉じは、水温や環境が安定しているのにヒレが開かない場合に疑いましょう。
  • 一時的なヒレ閉じは時間が経つと元に戻りますが、病気の場合はしばらく観察しても開かないことが多いです。

「におい」でも分かる病気のサイン

病気のメダカが放つ独特のにおい

病気やストレスを抱えたメダカは、魚臭さ・生臭さが強くなることがあります。
これは、体内外でタンパク質や脂質の分解・酸化が進み、トリメチルアミン(TMA)やアルデヒド類などの悪臭成分が増加するためだと言われています。健康なメダカも多少の魚臭さはありますが、明らかに強い臭いがする場合は要注意です。


トリメチルアミン(TMA)について

TMAは魚の腐敗過程で発生する

魚の体内に存在するトリメチルアミンオキシド(TMAO)は、死後や腐敗時に細菌や酵素の働きで分解され、TMAとなります。TMAは魚の生臭さや腐敗臭の主な原因物質だと言われています。

病気直後にTMAが多量発生するか?

TMAの顕著な発生は、基本的には主に死後や腐敗の進行に伴うものですが、病気になった魚が死後のような臭いを放つことがあります。


アルデヒド類について

魚の体内でのアルデヒド類の発生

魚の腐敗時、TMAOの分解過程でジメチルアミン(DMA)とともにホルムアルデヒド(FA)が発生することが報告されています。ただし、その量はTMAほど多くなく、魚の病気そのものが大量発生の直接原因とはされていません。


悪臭の主な原因

  1. 代謝異常による臭い
  2. 細菌感染や組織分解による臭い
  3. 脂質の酸化による臭い
  4. 水質悪化や藻類・汚泥の蓄積による臭い

※ただし、「臭いがしない=健康」というわけではありません。臭いで分かるのは一部のケースです。


早期発見のための観察ポイント

  • 横見容器を使って、メダカを横から観察する習慣をつけましょう。
  • 胸鰭の形や動き、ヒレの開き具合を日常的にチェック。
  • メダカをすくった時の「におい」にも注意。
  • 雨上がりや水換え直後など、環境変化時は一時的にヒレを閉じやすいので、観察のタイミングにも注意しましょう。


病気を防ぐための飼育環境づくり

  • 水質悪化を防ぐために小まめな水換えを行う
  • 過密飼育を避ける
  • 急激な水温変化を防ぐ
  • ストレスや外傷を減らすため、レイアウトや隠れ家を工夫する

これらを守ることで、メダカは病気になりにくくなります


まとめ
  1. 病気の初期サインは胸鰭に出やすいので、日頃から胸鰭の形を観察しましょう。
  2. ヒレ閉じや強い生臭さも病気のサインですが、環境や一時的なストレスとの見極めが大切です。
  3. 健康な飼育環境を維持することが最大の予防策です。


メダカの健康を守るために、日々の観察と環境管理を心がけましょう。


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