メダカと過冷却現象！水面の氷は割る？割らない？

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水の凝固点

この気体や液体などが凍る温度を凝固点と言います。

真冬になる毎年寒波がやってきます。
屋外飼育の場合、寒波が来ると容器の水面が凍りつくことがあります。
フタをしたり、容器の周りを断熱材で囲うなどしていても水温が０℃を下回ると水は凍ってしまいます。

水面が凍った時の水中の様子

メダカ容器は外気に触れる水面から凍り付いていきます。

過冷却現象

通常は普通の水は水温が0℃を下回り始めると氷の種となる小さな粒が結晶化し氷（固体）へと変化していきます。

過冷却の水は凝固点となる0℃を迎えても固体になることが出来ずにいます。
この状態の過冷却水に刺激を加えると水が一気に凍っていきます。

酢酸Na（さくさんナトリウム）を使った実験

普通の水で過冷却水を作ろうとすると失敗することも多いです。
ただ、酢酸ナトリウムを使えば、簡単に過冷却水を作ることができます。

酢酸ナトリウム水の作り方

用意するものは酢酸ナトリウムと水と電子レンジあとは冷蔵庫です。

トレイに50gの酢酸ナトリウムと水を20㏄ほど加えて５００ｗの電子レンジで約50秒から1分ほど加熱します。
※溶けづらい場合は更に30秒程度加熱してください。

レンジで加熱して水に酢酸ナトリウムをしっかりと溶かし、あとは常温でゆっくりと20分くらいかけて冷ましていきます。

続けて冷ました酢酸Na水を冷蔵庫に約10分程度いれ冷やしていきます。

続いて過冷却の酢酸Naに刺激を与えていきます。
この時、種結晶代わりに指先に酢酸ナトリウムを付けた状態で酢酸ナトリウム水の水面を触ると。

凝固点になっても個体になれず熱を溜めていた過冷却の液体が熱（凝固熱）を一気に吐き出しながら凍っていきます。
※液体から個体に変わる時の熱を凝固熱と言います。

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メダカの屋外飼育で注意すべき点

「真冬に水を弄りまわすと魚が血走るから水を触ってはいけない！」
金魚の世界などでは昔からこういったことが言われています。
例えばメダカの屋外飼育においても同様のことが言えます。

氷は割る？割らない？

水面が凍るほど寒い寒波が来ている状態で水面の氷をむやみやたらと割ってしまうと水が動きそれが刺激へとつながります。
前述にてご覧いただいた実験のように氷を割ったからと言って容器の中の水がすべて凍り付くということは通常はありません。
ただ、だからといって安易に氷を割ったり取り除いてしまうのは禁物です。

凍えるほど寒い寒波が来ると水面が凍ることがあります。
こういった時の水中の水温は必ずと言っていいほど5℃を下回っています。

水温＝体温です。

割らない方が良いケース

連日寒波が続いた状態で、水面の氷を割ったり、取り除いてもまたすぐに水面が凍るような状態。
この場合は寒波が通り過ぎるまで水を触らない方が無難です。

割った方が良いケース

寒波が通り過ぎ、晴れ間と共に水面の氷が解け始めてきた場合は氷を取り除いてあげて問題ありません。
※この時、出来るだけ水を動かさないように注意します。

この辺りは臨機応変に対応していく必要があります。