自然界においてのメダカたちの寿命は1年から2年程度と言われています。
これは気候・天候などの環境変化や天敵などの影響を受けるため、飼育下より平均的な寿命が短くなります。
また自然界においてもメダカたちにとって良い環境もあれば良くない環境もあります。
自然環境がメダカたちにとって最適であれば3年以上生きる場合もあるでしょう。
屋外でのメダカの寿命はおよそ2~3年です。
これは飼育者の飼育技術・飼育方法一つで寿命が変わってくるためです。
その上で、飼育技術ではどうすることも出来ないものがあります。
それが気候・天候です。
屋外飼育の場合、夏になれば猛暑になります。
記録的な猛暑日には外気温が40℃近くにまで上昇します。
冬になれば、雪が降り容器の水の半分近くが凍り付くことも少なくありません。
また季節の変わり目の寒暖差や三寒四温など屋外飼育は自然の影響を年間通して受けます。
外気温が40℃になれば水温も自ずと40℃近くにまで上昇するように飼育者の技術ではどうすることも出来ない場合があります。季節によって穏やかな気候・天候が続けば3年以上生きることもあれば、記録的な猛暑によって1~2年程度で死んでしまうこともあります。
また屋外飼育での過度な高水温や水質悪化(アンモニア濃度など)への耐性はメダカの月齢でも変わってきます。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
メダカの寿命(月齢)で変わるアンモニアと水温耐性
適切な飼育環境におけるメダカの寿命は3年以上です。
長い個体であれば4年以上生きる個体もいます。
ただ、この適切な飼育環境というのを屋外飼育で整えていくのは非常に困難といえます。
理由は前述の通り、どうすることも出来ない自然の驚異ともいえる気候・天候などの異常気象があるためです。
濾過を付け水質を常にキレイに保ち、観賞魚用のヒーターなどを利用して水温を常にメダカにとって最適な水温に保つことができます。
メダカの寿命を伸ばす意味での水温で言えば、過度な高水温は禁物です。
30℃以上という高水温で飼育しているとメダカの活性や代謝が過剰に向上し寿命が短くなります。
メダカたちに長生きして欲しいのであれば年間通して水温25℃前後での飼育が望ましいでしょう。
高過ぎず低過ぎず、代謝や活性、免疫力なども意識した水温設定が大切です。
※近年の急速に進み過ぎた改良メダカの一部の品種においては一概には言えない場合もあります。
平均寿命が2年半と少しであることを考えると産卵を目的とした飼育の場合は1歳未満の個体の購入をお勧めします。
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