三寒四温や寒の戻りによる水質変化について【冬から春にかけてのメダカ飼育】

三寒四温や寒の戻りによる水質変化について【冬から春にかけてのメダカ飼育】

3日間寒い日が続いた後、4日間暖かい日が続く三寒四温や春にぶり返し冬の寒さが戻ってくる寒の戻りによる水質悪化について。

春から冬にかけての水質悪化に要注意!

季節の変わり目は日中と夜間の寒暖差によって水温や水質変化が激しくなっています。
春が目前に迫った季節の変わり目に冬と同じ感覚で飼育管理していると大変な事態に。

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三寒四温と寒の戻り


春先など季節の変わり目は水温が温かく高い日もあれば、突然寒くなり低くなることがあります。
こうした三寒四温や寒の戻りによる水温の変化が水質悪化のタネを巻きます
通常、天気が良い日は太陽光の恩恵もありメダカ容器の水温は上昇します。
3月~4月といった春先でも20℃を超えてくることも珍しくありません。


水温が上がることによって水中の様子は一変します。

メダカ達の活動が活発になるのはもちろんのこと、水中の微生物たちの活動も活発化します。
水温が15~20℃を超えてくるような暖かい日が数日続くと、水中に微生物が増えてきます。
メダカ達も活性や代謝が上がり、摂餌(せつじ)行動が始まります。
この状態で気温・水温が安定してくれれば良いのですが、そう都合よくはいきません。

季節の変わり目には突然また冬に逆戻りする「寒の戻り」や「三寒四温」が訪れます。


寒の戻りや三寒四温は水質悪化のタネを置いていきます。

水中の微生物たちが春気分で活動を再開し増殖を繰り返していたところへ、また冬が戻ってくる。
これより水中の微生物は死に死骸が沈殿物となります。
暖かい日に増え続けた微生物たちが寒さと共に死に死骸(水質悪化のタネ)を一緒に連れてきます。

暖かい日には微生物が殖え、寒くなり、それらが死ぬことによって水質悪化のタネとなります。


水温が低い状態であれば水質のタネ(沈殿物)はタネのままです。

ただ、再び水温が上昇することでアンモニア濃度などの急上昇を招きます。

この状態で放置しているとメダカ達は死んでしまいます。


三寒四温や寒の戻りの多い季節は、まだまだ寒い日が多いため水換えをさぼりがちです。
しっかりと水換えしていきましょう。
ただ、気温が不安定な季節の水換えは慎重に行う必要があります。


飼育初心者の方にありがちな
「水換えしたらメダカが死んでしまった」
これは水換えの仕方に問題があるためです。


例えば、容器を丸洗いし、全換水するような水換え方法は季節の変わり目には不向きです。

飼育水というのは微生物がいるから温かく保たれています。
真夏であれば水温が高いため全換水もおすすめの水換え方法の一つですが、季節の変わり目は飼育水を上手く使う必要があります。

大切なのは水温です。
雨の日でも水換え出来る理由
上記の記事も併せてご覧ください。


「水換えしなくてもメダカたちに負担があり」
「水換えし過ぎてもメダカたちに負担となる」
季節の変わり目は、そういった季節です。


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