青水のメリット・デメリットと新水と青水の違いによる使い分けについて

青水のメリット・デメリットと新水と青水の違いによる使い分けについて

青水は良い水?悪い水?グリーンウォーターのメリット・デメリットや新水との違いを知った上での使い分け方について。
当サイトの記事は全てyoutubeにて映像と共に動画でもご覧いただけます。

青水と新水それぞれのメリット・デメリット


青水や新水がメダカ達に一体どのような影響を与えているか。
繁殖・産卵だけでなくメダカを綺麗に育てあげる上で大切なことになります。
新水を加える、水換えという行為がいかに大切であるかを、この記事を通して学んでみてください。

 

飼育水中の酸素

  • 新水

  • 不純物が少ない為エアレーションなどを行った際に酸素が溶け込みやすくなります。
    水道水から出した直後の新水は酸素が豊富に含まれています。

  • 青水

  • 植物プランクトンが豊富な為、日中は光合成によって酸素を豊富に供給してくれる。
    夕方、夜間になるとプランクトンたちも呼吸しているため今度は酸素不足になりやすい。
    日中は酸素が過飽和状態、夜は酸素不足になりやすい状態のため、度は富栄養化=青水が濃くなり過ぎる前に水換えする必要がある。

 

代謝や活性

  • 新水

  • 刺激が大きいため新水を加えることによって代謝や活性が上がる。
    一方で刺激が大きい分、誤った水換えの仕方をしてしまうと急な水質変化による病気などの発生につながることも。

  • 青水

  • 刺激が非常に少ない。
    刺激が少ない分、水あたり、水質変化によるショックが少ない優しい水と言えます。

 

運動量

  • 新水

  • 刺激が大きい分、活性が上がり、新水を加えるだけで、驚くほど泳ぎ運動量も増える。

  • 青水

  • 濃くなってくると徐々に運動量が減っていく。
    水あたりが優しい分、刺激が少なく活性が下がる水ともいえる。

 

餌食い

  • 新水

  • 刺激、運動量、餌食いこの辺りはそれぞれリンクしている。
    新水が与える刺激によって活性や代謝が上がり運動量が増え、結果的に餌食いも上がっていく。

  • 青水

  • 餌食いが抑制される。
    刺激が少ない優しい水である分、活性や代謝、運動量も減り餌食いは抑制される。

 

成長への影響

  • 新水

  • 新水による様々刺激によって縦方向への成長が加速し流線型のスマートな体形に。
    一部発達が追いつかず不十分な部分が出てきて体形が乱れることも。
    体の成長が早過ぎて鱗が不揃いになる。
    運動量が増える分、尾筒などの泳ぐときに使う筋肉が増え太くなりやすくなる。

  • 青水

  • 縦方向への成長が抑制され幅、肉付きといった面でボリュームが付きやすい。
    ゆっくりと成長するためボリューミーな体形になりやすい。
    運動量が減るため泳ぐ際に使う筋肉がつきづらく尾筒が細くなることも。
    成長が促進されないため細やかなキレイな鱗並びになりやすい。

※補足・・・魚でいう所の縦方向とは頭を上に下状態で尾びれまでを言います。

 

寿命への影響

他にも、成長という面でいえば、寿命にも影響を与えます。
過剰な新水による刺激、過度な水換えや加温飼育によって無理に成長を加速させてしまうと老化しやすくなります。
一方で、青水の場合は、良くも悪くも成長が抑制されるため老化を遅らせる一面があります。
ただ、既に十分に成熟した個体においては当てはまらないこともあります。

 

色揚げ

  • 新水

  • 色揚げといった面ではあまり効果はない。

  • 青水

  • 色艶ともに最大限の効果を発揮してくれる。

 

まとめ

屋外飼育をしていると自然と徐々に植物プランクトンが増えていきます。
初めはうっすらとした色味の青水が徐々に濃いグリーンウォーター(青水)へと変化していきます。

 

新水ばかりで飼育していると刺激が強すぎて季節の変わり目などメダカ達が調子を崩してしまうことがあります。
一方で汚れてきた水を水換えによって安定させる時やメダカ達を健康に成長させていく上での刺激として欠かせないのも新水です。
逆にずっと青水だとメダカ達の成長が抑制されなかなか大きく成長してくれません。
ただ季節の変わり目にもメダカ達を優しく包み込んでくれメダカを屋外で上手く飼育する上で欠かせない存在です。

 

新水オンリーでメダカを飼うことは難しいです。
逆に新水なくして、青水だけでメダカを飼うことも難しいです。
この青水と新水を上手く使い分けながら、使用していくことが大切です。

※各記事は動画でより分かりやすく、より詳しくご覧いただけます。