メダカがヤゴに食べられる原因と効果的な対策まとめ

メダカがヤゴに食べられる原因と効果的な対策まとめ

メダカは夜間に浅い睡眠をとるため、ヤゴ(トンボの幼虫)に捕食されやすく、特に夏〜秋に被害が増えます。
定期的な丸洗いと観察、産卵防止ネット設置がヤゴ対策の基本です。

メダカの原始睡眠とヤゴの捕食リズムを理解して被害を防ぐ方法

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メダカが急に減るのはなぜ?

屋外飼育で元気に泳いでいたメダカが、気づけば数を減らしている…。
その原因の一つがヤゴ(トンボの幼虫)による捕食です。

ヤゴは水草や容器壁面に同化して隠れているため、気づきにくい存在。丸洗いの際に初めて多数出てきて驚かされることも多々あります。


メダカの睡眠 ― 浅い「原始睡眠」

  • メダカはまぶたがなく、常に起きているように見えますが、実際には「原始睡眠」と呼ばれる浅い眠りに入ります。
  • 東京大学や国立遺伝学研究所などによる研究で、複数回に分けて短時間休む断続型睡眠をとることが確認されています。
  • 1日の合計睡眠時間は2〜4時間程度 とされ、人間のような深い睡眠サイクルではなく「外敵回避と休息を両立させた仕組み」と考えられます。


夜間、メダカは水底や水面に浮かぶようにじっと休みます。この「動かない状態」が、捕食者にとって狙いやすい弱点になるのです。

ヤゴの捕食生態 ― 下唇(マスク)による一撃

  • ヤゴは「伸縮性のある下唇(マスク)」を瞬間的に突き出し、目にもとまらぬ速さで獲物を捕らえます。
  • 小型のうちはユスリカの幼虫(アカムシ)・ミジンコなどの小無脊椎動物を捕食、成長に伴ってメダカの稚魚や成魚も対象に。
  • 相手が休息中の魚であれば、ほぼ回避は困難。

つまり、夜間に動きが鈍ったメダカと、活性の上がるヤゴ。両者の行動リズムが重なることで被害が大きくなります。


ヤゴの生活史と発生ピーク

  • 多くのトンボは 5〜8月に産卵します。
  • 環境次第では、シオカラトンボのように2〜3か月で羽化する短命種もあれば、ヤンマ類のように数年かけて成長する種もあります。
  • そのため飼育容器では、短命種においては夏以降(特に8月〜秋口)に捕食被害が目立つことがあります。 ※ヤンマ系など越冬種においては年間通した危険性があります。
  • 1匹の中型・大型ヤゴが1日数匹のメダカを食べることもあり、被害は短期間に急激に進みます。


稚魚(針子)は安全?

ヤゴが小さい頃は底で無脊椎動物(アカムシなど)を食べているため、針子はすぐには狙われないケースもあります。
かといって油断は禁物です。水面近くの針子や稚魚も捕食対象にでき、針子だから安全とは言い切れません
むしろ、ヤゴのサイズが大きくなると針子や稚魚、若魚・成魚においても格好の餌になってしまいます。


生態学的意義

  • ヤゴは水生昆虫群集における「頂点捕食者」の一種であり、自然環境では生態系のバランス維持に不可欠な存在です。
  • しかし閉じられた飼育容器では捕食対象がメダカに集中してしまうため、メダカにとっては大きなリスクとなります。


対策方法

定期的な丸洗い

容器を空にし、水草や底砂ごとクリーニングしてヤゴを除去。


日常的な観察・物理的除去

見つけ次第、アミやピンセット、ホースで水ごと吸い出す等して駆除。


産卵防止対策

トンボのアクセスを防ぐために網やカバーを容器上部に設置。


まとめ

  1. メダカが急に減る原因の一つはヤゴによる捕食。
  2. メダカは夜間に浅い睡眠に入り動きが鈍くなり、ヤゴに狙われやすい。
  3. ヤゴは成長とともに捕食対象を拡大し、稚魚から成魚まで幅広く捕食する。
  4. 自然界では生態系バランスを支える存在だが、閉じた環境ではメダカに深刻な被害を及ぼす。
  5. 丸洗いや観察、産卵防止が最大の防御策。


🔑 鍵は「メダカと一緒にヤゴも育っているかもしれない」と常に意識すること。
これを前提に管理すれば、大切なメダカを守ることができます。

補足

この記事の補足として、越冬前に容器をリセットしないと冬場もヤゴの危険性に苛まれます。
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メダカの屋外飼育で越冬前にリセットする理由~容器の丸洗いで変わる水~

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