メダカたちにとって危険な水流の強さから水流を弱める方法まで~
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ひとつ誤解してはいけないこととしてメダカは泳ぐことが苦手な魚ではないという点です。
水流に弱い観賞魚といえば、ベタなどが挙げられますが、ベタなどは水流に逆らい泳ぐといったことは通常はありません。
一方でメダカは水流に逆らいながら泳ぐことが出来ます。
では何故メダカたちは水流に弱い魚と言われているのでしょうか?
魚には強い流れに逆らい泳ぐことが得意な魚もいれば、ベタのように苦手とする魚もいます。
魚の体形は棲む場所(川の流れなど含む)によって特徴があります。
アユは流線形の体型をしており、強い流れの中でも川を素早く遡ることが出来ます。
スリムな流線形の体は強い水流を泳ぐことにも適しており水中を滑らかかつ効率的に泳ぐことができます。
こうした流線形の魚は流れの速い渓流での生活に適応しています。

メダカは、そこそこ流れのある川でも水流に逆らいながら、その場に留まろうとします。
※定位行動・追随行動(詳しくは「メダカの行動」という動画がyoutubeにあります)
メダカは日本で一番小さな淡水魚とも言われているほど小さな体をしています。
その小さな体を考慮すれば、なかなか泳ぎの達者な魚とも言えます。
ただ、その小さな体のため強すぎる水流には弱い魚でもあります。
仮にもし、メダカの全長が鮎くらいの大きさであったなら、鮎と共に渓流を泳ぐ姿が見られたかもしれません。
メダカが泳ぎが達者でそれなりに水流に逆らい泳ぐことが出来る魚であることは分かっていただいたと思います。
とはいえ、過度に強い水流はメダカたちの体力を奪い、次第に泳ぎ疲れ、疲弊し、最終的に力尽きてしまいます。
メダカが水流に逆らい、その場に留まり泳ぐことが出来る流速は概ね1秒当たり20cm(20cm/s)が限度だと言われています。流速が20cm/sを超えるあたりからメダカたちは、その場に留まることが出来ず後方へと押し流されてしまいます。
仮に流速が1秒当たり30㎝を超えてくるとメダカたちは完全に泳ぐことすら出来なくなります。
こうした水流が続くとメダカは疲弊し弱り、死んでしまうため休む場所=水流が緩やかな場所や澱みが必要です。
自然界の水路や川でも雨などで増水すると流れが強くなりますが、こういった時にはメダカたちは水草や岩陰など水流が緩やかになる場所を探し流れが戻るのを待っています。

メダカたちは春になり田んぼに水が溜まり始めると水路から田んぼへと移動していきます。
田んぼの水は非常に温かく、またプランクトンなどの餌も豊富です。
飼育下で水流が発生する主な原因はエアレーションや濾過を導入した場合に水流が発生します。
外部フィルターの場合であれば排水パイプを少し工夫するだけで水流を抑えることが出来ます。
パイプの先に切ったホースを付けたり
付属のパーツを付けることでも弱めることが出来ます。
またシャワーパイプであれば、1つ1つのパイプの穴を少し大きくすることで水流が弱まります。

エアレーションや底面フィルター、スポンジフィルターなどの場合は一方コックを使いエアーの量を調整することで水流を弱めることができます。
また、底面フィルターやスポンジフィルターなどの場合であれば、パイプの向きを変えることで水流を弱めることが出来ます。

通常は対角線上にパイプの向きをセッティングして全体に水流が行き届くようにする
水中の水流を弱めたい場合はパイプの向きを変えると効果的
※60㎝水槽など横幅がある水槽であれば、片面に寄せる
より水流を抑えたい場合は壁側に水流をぶつける
濾過能力を出来るだけ保ちつつ、水流を抑えたい場合はスポンジフィルターを2つセッティングし互いに水流をぶつけ合い相殺させる。

水流自体はそのままでも、水草や石、流木などを入れるだけで水流が抑えられ、そこに澱みが生まれ水流対策になります。
注意点として、よく水面の揺ればかりを気にしている方がいますが、水面が揺れる=水流が強いではありません。
例えば、水面が良く揺れるエアレーションなどは見た目よりも水中の水流自体は穏やかであることも多いです。
水面の揺れではなく、水中の流れを意識した水流対策を行ってください。

エアレーションによって生じる水流は水面付近の緩やかな揺れです。
水中や水底付近の水流はメダカが疲弊するほど激しくなってはいません。
余程、過剰はエアー供給量でなければ、さほど心配する必要はありません。

針子の場合はそもそも、針子には鰭がない(膜ビレのみ)ため、まともに泳ぐことが出来ません。
針子が流されてしまうほどの水流があると針子は死んでしまいます。
詳しくはyoutubeにて「メダカの稚魚は泳げない?」をご覧ください。
※水面の油膜対策として、ゆるーくエアレーションする程度であれば問題ありません。