初心者の方ほどメダカ飼育において水を換えない方がよいと思っている方が多いです。水替えによってメダカが死ぬというのは言い換えれば正しい換水の仕方を知らないといえます。
基本的にメダカは西日本の温かい地域に多く分布する魚です。
その中でも青森県から兵庫県日本海側にかけて分布する「キタノメダカ」と、北海道を除くそれ以外の主な地域に分布する「ミナミメダカ」の2種に分かれています。
※キタメメダカ
※ミナミメダカ
詳しくは
北海道にはメダカは生息していません。
仮に人為的に持ち込み自然に放流したとしても生息は難しいでしょう。
その理由の成長が困難である点と冬越しの難しさがあります。
以下は空想の世界です。
仮に北海道にメダカが生息していたとしても繁殖や卵の孵化に必要な水温(約15℃以上)になるのは6月以降になります。
6月以降に繁殖行動が始まったとしても水温が低いため孵化までに日数がかかります。
7月に孵化した稚魚たちが夏になり成長できたとしても、10月に入る頃には、また最低気温が10℃を下回ります。
これでは満足に子孫を残していくことが難しいと言えます。
仮に無事自然界での繁殖に成功し、3か月の間に十分なサイズに成長できたとしても、極寒の冬が待っています。
北海道の真冬の気温はマイナス(氷点下)が当たり前です。
最高気温が1~2℃もあればまだ暖かいといえます。
それほどまでに北海道の冬は極寒です。
自然界においては、とてもメダカが越冬できる環境下にありません。
仮に水ごとメダカたちが凍ることなく水の中で過ごせたとしても、冬越しは困難を極めます。
北海道の冬は僕たちメダカにとっては冬眠どころか
目覚めることのない「おやすみ」になっちゃうよね
いくら低水温に強いと言われるメダカといえど、数か月にも及ぶ超低水温が続いてはメダカたちも耐え忍ぶことが難しいでしょう。