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ロングフィンの鰭の伸びは、グアニンによる虹色素胞の活性化と、光・温度・環境管理が大きく関わっています。
遺伝的要素も重要で、幹之系は伸びやすく、健康維持と環境づくりが美しい鰭を育む鍵となります。
※記事の内容はyoutubeで紹介した内容の一部になります。より詳しくはyoutubeにて
リアルロングフィンとは違い、オスのみの背ビレや臀ヒレが伸びるのがロングフィンの特徴です。
このロングフィンが高水温で伸びやすいと言われている理由をご紹介していきます。
関連記事・・・リアルロングフィンとロングフィンの違いについて
高水温がもたらす変化は代謝や活性だけではありません。
ロングフィンの特徴ともいえる鰭先の光の元ともいえるのがグアニンです。
関連記事・・・メダカとグアニン~虹色素胞・グアニンの増やし方~

虹色素胞の細胞の中にグアニンと呼ばれる結晶、グアニン層があります。
このグアニンがヒレ先に集まることで青白くヒカリ輝き、フサヒレとも呼ばれるようなフリル(ヒレ先)が分岐し輝いて見える個体もいます。

ロングフィンの中でも写真の個体(ラパス)のように鰭先(ひれさき)が根の途中から二つに分かれている大根のように二叉・三叉と分岐する個体(フサヒレ)は更に見ごたえがあります。
遺伝子発現量の増加と共にグアニンがより光輝く
虹色素胞も細分化していくと数種類あります。
銀色虹色素胞、青色虹色素胞、玉虫色虹色素胞とがあります。

ロングフィンの美しい鰭には「グアニン」という結晶が深く関わっています。
グアニンは光を反射・干渉させて輝きを生む物質で、虹色素胞が活発に分裂することで鰭先へ集まり、フリル状の伸びやかな鰭を作り出します。
グアニン由来であろうと言われている軟条が伸びてくるロングフィンをキレイに伸ばしていくのであれば、グアニンを意識する必要があります。
水温が高いと伸びやすいと言われている理由の一つが、グアニンの細胞分裂にあります。
虹色素胞の細胞の中にグアニンと呼ばれる結晶、グアニン層が高水温下の方が活発に細胞分裂を繰り返す事で鰭先が光り輝き背ビレ、臀ヒレが伸長しやすくなっているであろうと考えられています。
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群れの中で最も強いオスは鰭も最も伸びます。その個体を移すと、次に強い個体(2番手)に“ロングフィンのスイッチ”が入り、さらに鰭が伸びるケースも。これは自然の競争の中で働くメカニズムでもあると考えられます。.jpg)
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青水でもクリア水でもよいが、濃すぎる青水はpHが上がり病気やグアニン層の溶解を招くので注意
当然ながらロングフィンに限らず全ての形質に言えることですが、一番大切なのは遺伝子です。
ロングフィンになる遺伝子、RLF(リアルロングフィン)になる遺伝子、松井鰭長の遺伝子、ヒカリ体形(Da)の遺伝子、遺伝子をその個体そのものが持っていなければ、鰭(ひれ)が変化することはありません。.jpeg)
また色素的に伸びにくいタイプもあります。グアニンを多く持っている幹之系は安定して伸びやすいが、黒系や朱赤系は伸びにくい傾向がある

幹之メダカも昔は背中に点ほどの光がのる程度でした。
そこからその光(グアニン)が全身に広がり今のフルボディとも言われる幹之系のメダカがいます。
全てがフサヒレのような個体になり伸びるわけではありません。
また、環境要因によるところもあるため飼育者の技術次第でもあります。

グアニンを意識した飼育をしなければ、素質はあっても、その素質を表(見た目)に引き出せないこともあります。
日本の錦鯉が世界で一番キレイな理由は四季にあります。
三色メダカが冬越しによって色揚りするように季節がもたらす変化はメダカたちを美しく変貌させてくれます。
春や夏に生まれたフサヒレ候補性たちも夏から秋、冬へと季節の変化によって水温が下がってくると代謝や活性、遺伝子発現量の低下、細胞分裂の低下などによって本来一番の成長期であるはずの時期に成長できないことがあります。
日本は暖かい季節が長いように見えて実際に高水温が続くのは、ほんの数か月です。
朝方や夜間の冷え込みもなく水温が常時20℃を超えてくる季節というのは6月中旬から9月下旬くらいまでの実質わずか3か月しかありません。

6月生まれの個体がキレイな理由は、寒暖差や三寒四温などの過剰な水温変化が少なく、高水温に恵まれた季節に成長期を迎えるからとも言えます。
これから伸びる時期に寒くなるから伸びない。
逆に言えば、伸びていない個体でも遺伝子は持っていたという場合もあります。.jpg)
ロングフィンの成長は、光や温度、環境の工夫だけでなく、魚本来の力や自然の摂理が関わっている。その奥深さを改めて感じさせられます。