ロングフィンの伸ばし方!ヒレ長メダカは加温しないと鰭(ヒレ)が伸びない?

ロングフィンの伸ばし方!ヒレ長メダカは加温しないと鰭(ヒレ)が伸びない?

ヒレ長といっても種類があります。ロングフィン、リアルロングフィン、通常のヒレ長と呼ばれるもの他種多少です。その中で伸びる伸びないが変わってきます。

グアニン由来のロングフィンが高水温で伸びやすい理由


ロングフィンの鰭の伸びは、グアニンによる虹色素胞の活性化と、光・温度・環境管理が大きく関わっています。
遺伝的要素も重要で、幹之系は伸びやすく、健康維持と環境づくりが美しい鰭を育む鍵となります。

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グアニン由来のロングフィン?

リアルロングフィンとは違い、オスのみの背ビレや臀ヒレが伸びるのがロングフィンの特徴です。
このロングフィンが高水温で伸びやすいと言われている理由をご紹介していきます。
関連記事・・・リアルロングフィンとロングフィンの違いについて

高水温がもたらす変化は代謝や活性だけではありません。

水温が高くなると細胞分裂も活発になります。

ロングフィンの特徴ともいえる鰭先の光の元ともいえるのがグアニンです。
関連記事・・・メダカとグアニン~虹色素胞・グアニンの増やし方~


虹色素胞の細胞の中にグアニンと呼ばれる結晶、グアニン層があります。
このグアニンがヒレ先に集まることで青白くヒカリ輝き、フサヒレとも呼ばれるようなフリル(ヒレ先)が分岐し輝いて見える個体もいます。


ロングフィンの中でも写真の個体(ラパス)のように鰭先(ひれさき)が根の途中から二つに分かれている大根のように二叉・三叉と分岐する個体(フサヒレ)は更に見ごたえがあります。


遺伝子発現量の増加と共にグアニンがより光輝く

虹色素胞も細分化していくと数種類あります。
銀色虹色素胞青色虹色素胞玉虫色虹色素胞とがあります。


ロングフィンを伸ばすにはグアニンを意識


ロングフィンの美しい鰭には「グアニン」という結晶が深く関わっています。
グアニンは光を反射・干渉させて輝きを生む物質で、虹色素胞が活発に分裂することで鰭先へ集まり、フリル状の伸びやかな鰭を作り出します。
グアニン由来であろうと言われている軟条が伸びてくるロングフィンをキレイに伸ばしていくのであれば、グアニンを意識する必要があります。

水温が高いと伸びやすいと言われている理由の一つが、グアニンの細胞分裂にあります。
虹色素胞の細胞の中にグアニンと呼ばれる結晶、グアニン層が高水温下の方が活発に細胞分裂を繰り返す事で鰭先が光り輝き背ビレ、臀ヒレが伸長しやすくなっているであろうと考えられています。

成長と環境がカギ

  • 稚魚期の栄養は主に体の成長に使われるが、若魚になると余剰エネルギーが鰭の成長へも回る
  • 明るい環境(水色容器など)で虹色素胞の活動が優位になりやすい
  • 水温は高めの方が鰭の成長を促すが、必ずしも数値だけで決まるわけではない
  • 病気にかからない環境づくりが最優先条件

個体間の“スイッチ”


群れの中で最も強いオスは鰭も最も伸びます。その個体を移すと、次に強い個体(2番手)に“ロングフィンのスイッチ”が入り、さらに鰭が伸びるケースも。これは自然の競争の中で働くメカニズムでもあると考えられます。


飼育環境のポイント


青水でもクリア水でもよいが、濃すぎる青水はpHが上がり病気やグアニン層の溶解を招くので注意

遺伝の要素

当然ながらロングフィンに限らず全ての形質に言えることですが、一番大切なのは遺伝子です。
ロングフィンになる遺伝子、RLF(リアルロングフィン)になる遺伝子、松井鰭長の遺伝子、ヒカリ体形(Da)の遺伝子、遺伝子をその個体そのものが持っていなければ、鰭(ひれ)が変化することはありません。

また色素的に伸びにくいタイプもあります。グアニンを多く持っている幹之系は安定して伸びやすいが、黒系や朱赤系は伸びにくい傾向がある

素質
その上での個体が持つ素質もあります。


幹之メダカも昔は背中に点ほどの光がのる程度でした。
そこからその光(グアニン)が全身に広がり今のフルボディとも言われる幹之系のメダカがいます。

ロングフィンも同様です

全てがフサヒレのような個体になり伸びるわけではありません。

環境因子

また、環境要因によるところもあるため飼育者の技術次第でもあります。


グアニンを意識した飼育をしなければ、素質はあっても、その素質を表(見た目)に引き出せないこともあります。

伸びない理由は日本の四季

日本の錦鯉が世界で一番キレイな理由は四季にあります。
三色メダカが冬越しによって色揚りするように季節がもたらす変化はメダカたちを美しく変貌させてくれます。

ただ、ロングフィンにおいては四季があるためにグアニンの活性化を妨げている部分も!

一番の鰭の成長期に秋を迎える

春や夏に生まれたフサヒレ候補性たちも夏から秋、冬へと季節の変化によって水温が下がってくると代謝や活性、遺伝子発現量の低下、細胞分裂の低下などによって本来一番の成長期であるはずの時期に成長できないことがあります。

そのため「ロングフィンは加温しないと伸びない」といったことや「水温を固定しないといけない」といった言い方がされることがあります。


日本は暖かい季節が長いように見えて実際に高水温が続くのは、ほんの数か月です。
朝方や夜間の冷え込みもなく水温が常時20℃を超えてくる季節というのは6月中旬から9月下旬くらいまでの実質わずか3か月しかありません。

6月生まれがキレイな理由

6月生まれの個体がキレイな理由は、寒暖差や三寒四温などの過剰な水温変化が少なく、高水温に恵まれた季節に成長期を迎えるからとも言えます。

これから伸びる時期に寒くなるから伸びない。
逆に言えば、伸びていない個体でも遺伝子は持っていたという場合もあります。

「鰭は美しさの象徴であり、命の証でもある」

ロングフィンの成長は、光や温度、環境の工夫だけでなく、魚本来の力や自然の摂理が関わっている。その奥深さを改めて感じさせられます。

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