・新しく買ってきたメダカが餌を食べてくれない
・昨年まで餌を食べていたのに今年は食べてくれない
・急に餌を食べなくなった
そんな時に考えられる原因と対策について
メダカは季節の変わり目に餌を食べてくれないことがあります。
春先は冬から春に変わっていくにあたっての三寒四温や寒の戻りが多い季節です。
メダカは水温10度を下回ると活動が低下し餌をほとんど食べなくなります。
活性だけでなく、代謝も落ちてくるため餌を食べる必要もなくなってきます。
冬場のメダカたちは秋の間に蓄えた自分自身の筋肉や脂質などをエネルギーに変えながら過ごしています。
冬越ししたメダカたちが春を迎える頃になると水温も15℃、20℃と上がってくる日が増えてきます。
通常であれば、餌をパクパクと食べ始める水温です。
ただ、季節の変わり目においては例外があります。
寒の戻りや三寒四温を伴うような季節の場合、気温(水温)が不安定なためメダカたちの活性が上がりきっていません。
近年の異常気象伴い季節の変わり目は特に不安定な気候が続きます。
このような場合、仮に水温が上がってきたとしても、すぐには食べてくれない場合があります。
焦らず少しずつ食べ始めてくれるのを待ってあげてください。
気温・水温の安定と共に次第に食べ始めます。
※水温の上昇や餌を食べ始めることによる水質の悪化が始まる時期のためメダカを起こしていくことも忘れずに!!
越冬明けのメダカの起こし方|春の最初の水換えの大切さ
春から秋にかけては人慣れし懐いていたメダカたちも冬になり水温が下がってくると怯えることがあります。
メダカの冬季性うつとも言われているものであり、水温が下がることでメダカ達は臆病になります。
餌を与えた後、少し離れた場所から覗いてみてください。
もしメダカたちが餌を求めているのであれば、上がってきて食べてくれるでしょう。
この場合も焦らずまた少しずつ水温の上昇と共にメダカたちも怯えの症状がなくなります。
水温の上昇と共にメダカたちも、また懐きます。
メダカを懐かせる方法|人馴れし寄ってくる育て方とは?
水中には自然に湧く微生物やアカムシなども含めると何もいないようで食べるものが沢山あります。
また、春以降は花粉などの種子やボウムラが湧いたり、ユスリカの成虫が水面に落ちてきたりと、何も与えなくとも飼育環境によっては生餌が溢れています。
アカムシ(若魚・成魚の好物)
ボウフラ(若魚・成魚の好物)
花粉やユスリカ(若魚・成魚の好物)
これらを捕食することに慣れているとメダカ達が偏食してしまっているケースがあります。
この場合もまた少しずつ人工飼料を与えていけば、また昨年のように食べてくれるようになります。
人馴れ同様に、焦らず少しずつ慣らしていってください。
これは言うまでもなく、人が風邪や体調不良によって食欲が落ちるのと同じです。
餌を食べなくなるほど、病気が進行してしまっている。
餌を食べなくなるほど、水質が悪化してしまっている。
と言えます。
餌といっても様々です。
100均の餌などは主成分がほぼ小麦だったりするケースもあります。
これらはメダカからすれば食べたいと思わない餌です。
嗜好性に欠ける餌は食べてくれません。
通常メーカー市販であれば、フィッシュミールやオキアミミールなど魚の嗜好性を高め、栄養素などを考慮して作られています。
出来る限り養殖魚の飼料やアクアメーカーから市販されている餌を使うようにしてください。
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