トンボのヤゴはメダカを食べます。
特に越冬中のメダカは注意が必要です。
越冬中のメダカたちは水底付近で暖を取りながら過ごし、ほとんど動くことがありません。
ヤゴたちにとっては非常に捕まえやすい状態といえます。
特にオニヤンマなどのヤンマ系のヤゴは大きいためメダカの捕食被害も多い種類の一つといえます。
もちろん、ヤゴたちも水温が低いため活動は低下していますが、それでも危険なことに変わりはありません。
対策としては既に容器の中にヤゴがいる場合は駆除する必要があります。
冬前の秋口に容器を一度リセットする理由の一つでもあります。
メダカの屋外飼育で越冬前にリセットする理由~容器の丸洗いで変わる水~
もう一つの対策としてはトンボに卵を産ませない!というヤゴ対策です。
オニヤンマなどの比較的大きなサイズのトンボは水面に生殖弁を突き立てるようにして産卵します。
そのため、容器にネットを張るだけでもトンボの産卵を阻止でき、ヤゴ対策につながります。
実際、これで対策できています。
ただ、例外としてイトトンボのような細いタイプだと網目の間から産卵出来るようです。
イトトンボのようなトンボの場合はヤゴ自体が小さいのでメダカがすぐに食べられるようなことはないので過度に気にする必要はありません。
容器の汚泥を抜き取るときや容器を丸洗い等する時に駆除していきましょう。
一つがオニヤンマの様に生殖弁である尾っぽを水面に打ち付けるように産卵する打水産卵をするトンボ。
もう一つが例えばナツアカネのように打空産卵といって空中でオスとメスが連結し飛びながら空中から卵を産み落とすタイプのトンボがいます。
メダカ飼育におけるヤゴの被害で多いのがヤンマ系などのヤゴが大きなトンボです。
オニヤンマなどだと水面に生殖弁を打ち付ける打水産卵なので、こうした網を張ることが非常に有効です。
逆に打空産卵するタイプだとトンボの卵は非常に小さいため容器の中に入ってしまいます。
そういった場合は諦めて定期的に容器を丸洗いするなどして対策していくか網目がもっと細かいネットを張るかになってくると思います。
ただ、注意したいのが防虫ネットの網目が細かくなればなるほど通気性が悪くなります。
ただでさえ暑い夏場にスダレに防虫ネットと色々と容器の上に重ね過ぎてしまうと通気性が悪くなります。
風が通りづらくなると水面が揺れないためエアレーションなどしていない場合は酸素が溶け込みづらくなります。
そういったところも踏まえると、ある程度の通気性は保っておきたいところです。
ご自宅のお庭にやってくるトンボの種類によってその辺りも考慮しつつ対策方法を検討されると良いと思います。
セキレイの中でも一般的に多く見られる種類としてセグロセキレイとハクセキレイがいます。
いずれも雑食性で昆虫から小魚、種子・果物など何でも食べます。
セグロセキレイは山岳地帯や森林に生息しており、主に昆虫や種子を食べると言われています。
一方でハクセキレイは湿地帯や沼地に生息しおり、小型の魚や昆虫も食べると言われています。
春から秋にかけてのメダカシーズンに主に日本より南方から渡来し、日本で繁殖(子育て)をしています。
ちょうどメダカシーズンに現れるのが彼らです。
近年では温暖化の影響もあってか年間通して冬場でも見かけるようになってきました。
セキレイたちはカワセミのように水中に飛び込み魚を捕食するようなことはありませんが、それでも彼らの足場次第ではメダカのように水面付近を泳ぎ、また比較的泳ぎの遅い小魚を捕まえることは容易です。
特に容器の水面ギリギリ付近まで水を張っている方は注意が必要です。
彼らが容器のフチに止まった状態でクチバシが届く位置であるとメダカたちは格好の餌食となります。
カワセミのように水中に入りメダカたちを捕食することはありません。
水の中に入らなければいけない状態まで水深を下げておけばセキレイたちが命の危険をおかしてまで捕食しようとすることはないでしょう。
もう一つはヤゴ対策と同様に容器に防虫ネットのような網を張ることによる対策です。
セキレイのような小さな鳥の場合、カラスのようにネットを取り除くことは難しいため十分な対策となります。
効果がない対策としては、リアルなカラスなどの置物です。
鳥よけとして置いた当日に目と鼻の先くらいの距離にセキレイが止まっていたことがあります。
正直効果はないと思います。
他にもタヌキやアライグマなどの獣害もあります。
彼らは水を恐れず、また力も強いため、対策は非常に難しく厳重にフタなどをするか、敷地内に入らないように対策する必要があります。
また、セキレイ以外にもアオサギなどサギ類の被害も報告があります。
メダカの天敵たちも大型の鳥や野生動物になるほど対策が難しくなります。