メダカの台風・大雨対策マニュアル|見落としがちな「塩害」と屋外コンセントの危険性夏から秋にかけて、屋外のメダカ飼育で一番の悩みの種といえば「台風」ですよね。台風の雨風や、それに伴う「塩害」でメダカが体調を崩してしまうのは本当に悲しいものです。そこで今回は、大切なメダカたちを守るために、台風上陸前と後で絶対にやっておきたい対策をギュッとまとめました。早めの備えで被害を防ぎましょう!(※YouTube動画でもサクッと解説しています!)意外と知られていない?台風による「塩害」の恐怖メダカの台風対策というと、真っ先に「大雨で容器から水があふれてメダカが流されてしまうこと」を想像する方が多いかもしれません。もちろんそれも大問題なのですが、実はもうひとつ、非常に厄介な弊害があります。それが「塩害」です。台風は通常、遠い南の海上で発生します。そして、少量の海水や大気中のチリ、さまざまな汚染物質をグルグルと巻き込みながら巨大化し、日本へと上陸してきます。つまり、台風がもたらす暴風雨には、普段の雨と比べると、微量とはいえ塩や汚れが含まれています。さらに、巻き上げられた空気中の汚れも混ざっているため、お世辞にもキレイな水とは言えません。この海水混じりの強風や大雨がメダカの飼育容器に大量に入り込むと、急激な水温変化、水質変化を引き起こします。「ただ雨水が入るだけだろう」と油断していると、メダカたちに大きなショックを与え、台風通過後に体調を崩してしまう原因になるので注意が必要です。台風対策は人命、何よりも優先すべきは「人命」塩害や水温の急激な変化を防ぐ一番確実な方法は、雨風が完全に入らないように容器に頑丈なフタをすることです。ただ、それが一番難しいのが台風です。相手は自然の猛威です。波板などをただ上に乗せてブロックで押さえた程度では、想像を絶する暴風によっていとも簡単に吹き飛ばされてしまいます。「これくらいなら大丈夫だろう」という人間の想定は、台風の強風の前では通用しません。もし、メダカを守るために被せていた波板やアクリル板が強風で凶器のように飛んでいき、ご近所の家の窓ガラスを割ってしまったり、駐車してある車に当たって傷をつけてしまったら……。さらに最悪なのは、万が一でも人に当たってケガをさせてしまうことです。台風の最中に外の様子が気になって見に行きたくなる気持ちは僕も痛いほどよく分かりますが、違う被害を生み出さないためにも、暴風域に入ってから外に出るのは絶対にNGです。対策が難しかったり、フタの固定に少しでも不安が残る場合は、無理に雨を防ごうとせず「水あふれ対策(オーバーフロー対策)」だけに留めておく勇気も必要です。水あふれ対策のヒント容器の水をあらかじめ減らしておくほか、オーバーフロー加工をしておくのが安心です。※詳しいやり方は「メダカ容器の穴のあけ方|オーバーフロー加工&おすすめのパイプセット」の記事をぜひ参考にしてみてください。台風が過ぎ去ったあとの「アフターケア」これが一番のポイントです。安全を最優先し、あえてフタをしない(またはフタが飛んでしまった)場合、台風が通り過ぎた後の素早いケアがメダカたちの命運を分けます。塩分や汚れが混ざった雨水が容器に入り込んでしまったら、台風が完全に去り、外に出ても安全だと確認できたタイミングで、水換えを行ってください。底に溜まったゴミや汚れを一緒に吸い出しつつ、新しい水に入れ替えてあげることで、水質悪化によるメダカへのダメージを最小限に抑えることができます。見落としがち!屋外コンセント周りの確認も忘れずに最後にもうひとつ、僕が強くお伝えしたい注意点があります。それが「屋外のコンセント周り」です。エアレーションなどのために、外の電源を使っている方も多いと思います。「普段は軒下だから雨の日でも全然濡れないし大丈夫」と思っていても、台風は別格です。下から巻き上げるような突風により、普段なら絶対に雨水が進入しないような角度から容赦なく雨が吹き込んできます。コンセントに雨水がかかると、漏電やショート、最悪の場合は火災の原因にもなりかねません。台風が接近する前に、コンセント周りの防水カバーがしっかり閉まっているか確認し、少しでも不安がある場所は、台風の間だけでも一時的にプラグを抜いておくなどの安全対策をとるようにしてください。フタだけじゃない!ありとあらゆる「飛んでいくもの」に要注意最後に補足として、台風対策というと、どうしても「飼育容器のフタをどう固定するか」や「雨をどうすればよいか」等に気を取られがちです。でも、実は一番見落としやすくて危険なのが、普段何気なく外に置いている「細々とした飼育アイテム」です。僕も外で作業したあと、つい道具を出しっぱなしにしてしまうことがあるのですが、台風の強風は想像を絶します。例えば、こんなものが外に出たままになっていませんか?選別ケースやメダカボウル(プラスチックで軽いので、あっという間に飛んでいきます)タモ網(風に煽られやすく、どこかに飛んでいってしまったり、網が破れたりします)日よけ用のすだれ・サンシェード(固定していた紐がちぎれて、バタバタと凶器のように飛んでいくかも)空の飼育容器(使っていない発泡スチロールやNVボックスなどは、風の格好の標的です)水換え用のバケツ、ホース、スポイト天日干ししている産卵床メダカのエサ(これはそもそも紫外線劣化するため屋外におくものではありませんが・・・)「これくらいなら大丈夫だろう」という油断は、台風の前では本当に通用しません。飛んでいった大切な道具を失くしてしまうだけでなく、ご近所の窓ガラスを割ってしまったり、車を傷つけてしまったりする二次被害が一番怖いです。台風が来る前は、メダカの容器周りだけでなく、飛ばされそうな飼育用品は「すべて家の中や物置にしまう」のが鉄則です。事前の片付けをしっかり行って、人もメダカも安全に台風を乗り切りましょう!


