西日や朝日を意識した容器側面の遮光対策について夏のメダカ飼育で、みなさん天面(上)の遮光には気を使っていると思います。しかし、意外と見落としがちなのが容器の横(側面)の遮光対策です。とくに強烈な「西日」や、早朝から差し込む「朝日」による側面からの熱は、僕たちが思っている以上にメダカの飼育水に大きな影響を与えます。なお、当サイトの記事は全てYouTubeにて映像と共に動画でもご覧いただけます。テキストでは伝わりにくい実際の様子も確認できますので、ぜひ合わせてご覧ください!簾(すだれ)による遮光対策通常の遮光対策として、一番手っ取り早く実行しやすいのが、ホームセンターや100均で売っている「簾(すだれ)」を容器の上に被せる方法です。風通しを確保しつつ直射日光を遮ることができるため、本来これだけでも十分な天面の遮光対策となります。すだれの隙間から適度に光が入るため、メダカの成長に必要な日照を完全に遮断してしまわない点も非常に優れています。動く太陽を意識した遮光対策「上にすだれを置いたから安心」と思いがちですが、太陽は季節の移り変わりと共に、少しずつ昇る位置や沈む位置、そして「角度」が変わってきます。夏至に近づくほど日中の太陽は高い位置(真上)にきますが、朝方と夕方は太陽の角度が低くなります。つまり、低い角度から差し込む日光は、容器の上ではなく「側面」を直撃してしまいます。春から秋にかけて、朝陽や夕陽によって側面からも水温が急上昇していく現象には注意が必要です。(※詳しくはこちらの記事『常に変化する太陽の位置を意識したメダカの屋外飼育』でも解説しています)容器の側面(横)からの水温上昇の危険性真夏の太陽光のエネルギーは想像以上に強いです。朝方、低い角度から差し込む数十分の朝日だけでも、水温が一気に10数℃も上昇してしまうことがあります。メダカにとって「徐々に上がる水温」より「短時間での急激な水温変化」は非常に大きなダメージ(温度ショック)となります。朝の時点でこれだけ水温が上がった状態から日中の猛暑を迎えると、あっという間に危険な高水温(35℃以上)に達してしまいます。また、水温が上がると水中の溶存酸素量(水に溶け込む酸素の量)が減るため、酸欠のリスクも跳ね上がります。西日の場合も同様、あるいはそれ以上に危険です。日中にかけて上がりきった水温に対し、夕方の強烈な西日が側面から追い打ちをかけます。本来であれば外気温が下がってくるはずの夕方に、1日のうちの「最高水温」を記録することも決して珍しくありません。だからこそ、天面だけでなく横(側面)からの太陽光を意識した遮光対策が必須になるのです。側面(横)の遮光対策の実践側面の遮光対策にも色々な方法があります。最もシンプルで効果的なのが、少し大きめのすだれを使い、容器の側面にまで垂れ下がるように設置する方法です。屋根のようにすだれを被せ、余った部分を日差しが強い方向(東や西)に垂らしておくことで、直射日光が容器の側面に当たるのを防ぎます。この時、すだれと容器の側面の間に少し「隙間」を開けておくのがポイントです。空気が通る層を作ることで、すだれが吸収した熱が容器に伝わりにくくなります。並べ方で変わる遮光対策遮光アイテムを使わなくても、容器の「並べ方」や「置く位置」を工夫するだけで、西日や朝日の影響を物理的に減らすことができます。たとえば、西日が当たる側に背の高い植物の鉢を置いたり、水量の多い大きな容器を盾のように配置して、小さな容器を守るといった工夫です。(※これに関しては下記の記事『容器の置き場所や並べ方で変わる水温~メダカの屋外飼育~』をご覧ください)アルミシートを活用した熱反射100均などで販売されている「アルミシート」も、側面の対策として非常に効果的です。すだれが「日陰を作る」のに対し、アルミシートは「熱(赤外線)を反射する」という働きをします。自動車を持っている方であれば、夏場の車内を思い出してみてください。買い物の間、少し駐車場に止めていただけで車内がサウナのような暑さになりますよね。それを防ぐために、フロントガラスにアルミのサンシェードを設置した経験がある方も多いと思います。あの100均のアルミシート1枚で、車内の温度は劇的に変わります。メダカ容器の中の水温も同じ原理です。とくに西日が直撃する側の側面にアルミシートを貼ることで、かなりの水温上昇対策に繋がります。容器の種類で変わる西日・朝日の影響実は、使っている容器の「深さ」によって、側面からの影響の受けやすさは変わります。NVBOXやトロ舟などの浅い容器水深が浅く、側面の面積が小さいため、横からの太陽光の影響は比較的少なめです。どちらかというと天面からの熱吸収に気を配る必要があります。タライ系などの深い容器水深が深いぶん「側面の面積」が大きくなります。低い角度から差す朝日や西日を側面全体でたっぷりと受け止めてしまうため、実は側面からの水温上昇の影響を一番受けやすい容器と言えます。深い容器ほど、横の遮光を強く意識してあげてください。容器の色による熱吸収の違い最後に、容器の「色」による違いも重要です。太陽光のエネルギーをどれだけ吸収するかは、色によって大きく異なります。最も熱を吸収しやすいのは「黒色」です。黒は光を反射せず熱に変えやすいため、夏場は側面からガンガン熱を吸収してしまいます。逆に白や水色などは光を反射するため、水温が上がりづらい傾向があります。ただ、「青よりも赤の方が水温が上がりづらい?」といった意外な事実もあります。色別の容器の温度変化について実際に実験した動画も公開していますので、詳しくは下記の記事も併せてご覧ください。(※『容器の色で変わるメダカ容器の水温~熱を吸収する黒容器は夏場に不向き?~』)
















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