針子が全滅?メダカの蚊・ボウフラ対策は必要?「メダカの針子が全滅しちゃうの?」「ボウフラ対策は必要なの?」夏のメダカ飼育で気になる、蚊とボウフラの疑問についてお答えします。※この記事はYouTubeでも映像付きでご覧いただけます。【PR】※当サイトはamazonアソシエイトリンクを使用していますメダカ容器にボウフラが産まれるまで~吸血のイメージが強い蚊ですが、実は普段、花の蜜などを吸って生きています。交尾を終え、産卵のための栄養が必要になったメスだけが血を吸い始めます。血を吸う時の口先の針は、外側の鞘を含めると7本分の構造があります。外側にある1本は「鞘」のような役割をしていて皮膚の外に残り、その中に収まっている6本の細い針状の器官が皮膚の中に入ります。そのうち数本はノコギリの刃のような形をしており、細かく振動させながら皮膚を切り開き、差し込むための道を作ります。血を吸う役割を持つのはその中の1本の管で、この管から血液が吸い上げられます。さらに別の1本の管から唾液が注入され、麻酔のような働きで痛みを感じにくくし、同時に血液が固まりにくくなります。また蚊は唾液を注入しながら感覚を麻痺させ、注入の際の圧を利用して、同時に血を吸っているそうです。唾液が注入され暫く経つと、麻酔の効果が切れます。この時の唾液によるアレルギー反応で痒くなってきます。蚊に刺されると痒いだけでなく、犬のフィラリアや人間のデング熱など、蚊に刺されて良いことは一つもありません。世界的に見ても、人の死因で一番多いのは蚊を媒介とした感染症だと言われているほどです。日中に血を吸いに来るヒトスジシマカ(ヤブカ)や夕方から夜中になると、ぶ~~んという音と共に血を吸いに来るアカイエカなど蚊の種類は国内だけでも100種類以上いるそうです。メダカも種類多いですが、蚊も随分種類が多いようです。成虫の蚊自体はメダカにとって害はありませんが、問題は「水辺に卵を産む」という習性です。その卵から孵化した幼虫がボウフラです。都会では田んぼなどが少なく産卵場所が限られるため、鉢受皿やメダカの飼育容器のちょっとした水たまりが狙われます。ボウフラ対策として水に10円玉を入れる方もいますが、蚊の卵は乾燥に強く、水さえあればどこでも孵化してしまいます。高温多湿で水辺があり、さらに血を吸える人間が近くにいる……メダカ愛好家の家は、蚊にとってまさに「楽園」なのかもしれません。ボウフラは針子を食べる?では、メダカへの影響はどうでしょうか。ボウフラ(蚊の幼虫)は、お尻の呼吸管を水面に出して逆立ちするように浮いています。逆立ちしながら水面にお尻を突き出し、勢ぞろいするように浮いていることも多いです。水面付近といえば、メダカの生活圏ですよね。結論から言うと、若魚や成魚のメダカにとっては、ボウフラは格好の「活餌」になります。メダカたちが喜んで退治(捕食)してくれるので、全く問題ありません。ただし、例外があります。泳ぎが苦手な生まれたての「針子」がいる容器に、大量のボウフラが湧いた場合は注意が必要です。ボウフラは通常4回ほど脱皮を繰り返して成長します。生まれたばかりの小さな頃は心配いりませんが、3〜4回目の脱皮を終えて大きく成長したボウフラは、運悪く近づいてきた針子や弱っている針子を襲って食べてしまうことがあります(その後、オニボウフラと呼ばれる蛹になれば餌を食べなくなるので安心です)。極端に小さな容器で大量にボウフラが湧いているような環境では、針子達に被害が出ることもあります。とはいえ、ボウフラの成長は早く、わずか10日前後で成虫になります。大きくなったボウフラと生まれたての針子が、同じ容器で運悪く遭遇するタイミングはそこまで多くありません。そのため、僕のところ(養魚場)でも、ボウフラによる針子の被害はあまり気にしていません。過度な心配は不要ですが、もし心配な場合や捕食されている可能性がある場合は、容器に網を張って親蚊の産卵を防いだり、見つけたらスポイトで吸い出したりして臨機応変に対応してみてください。基本的には「メダカがボウフラを食べる」関係性なので、水面に落ちてくる蚊も含めて、良い自然の餌になっていることの方が多いです。蚊駆除用品 ボウフラストッパー 出ちゃい缶最高の餌?ユスリカとボウフラの違い蚊によく似た虫で「ユスリカ」という虫がいます。こちらは人を刺すことはありません。このユスリカの幼虫こそが、観賞魚の餌としておなじみの「アカムシ(赤虫)」です。ボウフラとアカムシの違い・ボウフラ(蚊の幼虫): 水面付近でお尻を定期的に突き出して呼吸する。アカムシ(ユスリカの幼虫): エラ呼吸をするため、容器の底の汚泥などに紛れていることが多い。アカムシに関しては全く心配いりません。ユスリカの成虫も幼虫(アカムシ)も、メダカにとっては最高の餌になります。人への被害と蚊取り線香について正直なところ、メダカよりも飼育している僕たち人間への被害の方が大きいです。屋外で楽しくメダカのお世話(メダ活)をしている最中に蚊に刺されると、本当に嫌になりますよね。蚊は暑すぎると動けないため昼間は日陰に潜んでいますが、涼しくなる夕方以降に一斉に襲ってきます。メダカのお世話も涼しい時間帯に行うことが多いと思うので、どうしても蚊との遭遇率が高くなってしまいます。蚊取り線香は使ってもよい?虫刺され対策として、肌に吹きかける虫よけスプレーや蚊取り線香を使う方も多いと思います。ただ、基本的に蚊取り線香はメダカの近くでは使えません。パッケージの注意書きにも「観賞魚の水槽の近くでは使用しないでください」と記載されています。蚊取り線香に含まれる「ピレスロイド系」の殺虫成分は、魚類や甲殻類に対して有毒だからです。特に、ビオトープなどでミナミヌマエビなどを混泳させている場合は要注意です。とはいえ、屋外飼育の場合は室内の密閉空間とは異なります。容器のすぐ真上で焚いたりしなければ、致死量に至るほどの毒性になることは少ないです。少し離れた風下に置くなど、距離を保てば過剰に神経質になる必要はないと僕は考えています。この辺りも、環境に合わせて臨機応変に対応してみてくださいね。


